ページタイトル:本遠寺の大クスノキ 当サイトのシンボル

画像:本遠寺の大クスノキ

画像:本遠寺の大クスノキ(クスノキと本堂)
 クスノキと本堂(国重文)

画像:本遠寺の大クスノキ_2
名称 本遠寺の大クスノキ
    (ほんのんじのおおくすのき)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 クスノキ
樹高 17m(注1)
目通り幹囲 5.5m(注1)
推定樹齢 330年(注2)
所在地の地名 山梨県南巨摩郡身延町大野
 〃 3次メッシュコード 5336−03−35
 〃 緯度・経度 北緯35度21分43.4秒
           東経138度26分46.2秒
身延町指定天然記念物(1966年6月1日指定)
撮影年月日 2009年11月28日


注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注2)山梨県公式Webサイトのコンテンツの一つ「やまなしまなびネット」による





 富士川右岸、大野山(404m)の東麓に、日蓮宗の名刹本遠寺がある。
 境内の案内板によれば、慶安3年(1650)の創立。開山は身延山22世を引退した心性院日遠。開基は徳川家康の側室お万の方(養珠院)。
 慶長13年(1608)、江戸城での浄土宗との宗論に敗れ、身延山を辞して大野に隠棲した日遠だったが、お万の方の帰依が厚く、その実子である紀州大納言徳川頼宣、水戸中納言徳川頼房によって伽藍が建立された。完成は慶安5年。寺では、その年を創立年としているわけだ。しかし、それに先だつ正保3年(1646)には3代将軍家光から寺領260石の寄進を受けている。伽藍建立前からすでに名望は確立していたと思われる。
 紀州家と水戸家の寄進による伽藍のうち、本堂と鐘楼が現存し、いずれも国指定重要文化財。(本堂は、平成の大改修で、それまでの瓦葺きから、創建当初の檜皮葺屋根に復元された)
 お万の方は、初めて七面山に登拝した女性でもある。そのため女人信仰の道場として、女性の参詣者も多いようだ。
 さて、クスノキであるが、本堂と斜めに向かい合うような位置に立っている。
 主幹を途中で失っていて、背丈は低い。その代わり、どっしりと力強い樹形だとも言える。
 南国の大クスノキを見慣れた目には少々物足りないと思われる向きもあろうが、上記「やまなしまなびネット」によれば、山梨県内では最大のクスノキだということだ。
 
ボタン:山梨県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る