ページタイトル:広瀬神社のケヤキ 当サイトのシンボル

画像:広瀬神社のケヤキ(鳥居脇)(幹と並ぶ)

 ↑1号木  ↓2号木

画像:広瀬神社のケヤキ(境内中央)
名称 広瀬神社のケヤキ (ひろせじんじゃのけやき)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 29m/28m(注2)
目通り幹囲 7.2m/7.1m(注2)
推定樹齢 伝承1000年(注2)
所在地の地名 愛媛県喜多郡内子町本川(ほんがわ)(注3)
 〃 3次メッシュコード 5032−26−86
 〃 緯度・経度 北緯33度34分26.4秒
           東経132度49分35.1秒 (注4)
愛媛県指定天然記念物(1953年2月13日指定)
撮影年月日 2013年5月17日

注1)天然記念物指定名称は単に「ケヤキ」。それでは他と区別できないので、神社名を冠した
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)2005年1月1日、旧「内子町」を含む2郡3町が合併して新「内子町」誕生。旧行政区は上浮穴郡小田町
注4)これは「1号木」(上図)の位置





 JR内子駅の近くから、小田川沿いに東進する。上流に向かうにつれ、川沿いの道は国道379号から同380号、県道52号(小田柳谷線)と変化する。県道52号が小田川を離れ、同211号に代わろうとするあたりに、広瀬神社が鎮座する。
 広瀬神社の祭神は、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)、神皇産霊神(かみむすびのかみ)の3柱。 いわゆる造化三神で、高天原に最初に出現した神々とされている。
 天御中主神は、天の中心の神とも読める。古くより北極星と同一視する考えがあったようだ。ここでもそうだったようで、妙見菩薩(=北極星)信仰と重なり、妙見宮と称した時代があったという。(境内に掲げられた社史より)
 巨木ファンにとっては、幹囲7m級の巨木が3本。見逃すことのできない神社だ。
 そのうちケヤキが2本。案内板には「けやき二株(その一)」のように表現されていたが、私のサイトでは1号木、2号木と呼ばせてもらうことにする。
 1号木は鳥居脇の石垣の上。2号木は、境内のほぼ中央。どちらが大きいのだろうか。見た感じでは判断しかねる。
 どちらも途中で主幹を失い、大枝もほとんどない。衰退期に入ったことは明らかだ。
 愛媛県生涯学習センターのデータベース「えひめの記憶」に、大ケヤキの治療の話が出ていた。
 それによると、1号木では空洞を埋めるのに、木炭やバラスを詰めたらしい。ただし内部には換気用のパイプが通っているようで、石垣の近くと幹の上部にパイプの開口部が見える。
 2号木の方は、周囲に石垣等の構造物がないため、土壌改良が実施できた。さらに、腐朽個所の切除、腐朽菌に侵されにくくするための炭化処理なども行ったようだ。
 それが功を奏してきたのだろうか。2003年に愛媛新聞社から刊行された「愛媛の巨樹八十選」掲載の写真に比べ、樹勢は良くなってきているように思われる。(あくまでも素人判断だが)
 
ボタン:愛媛県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る