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画像:本覚寺の大クス(No.1)


画像:本覚寺の大クス(No.2)
名称 本覚寺の大クス (ほんがくじのおおくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 35m/35m(注2)
目通り幹囲 7.0m/6.3m(注2)
推定樹齢 伝承690年/伝承660年(注3)
所在地の地名 静岡県静岡市駿河区池田
 
〃 3次メッシュコード 5238−33−74
 
〃 緯度・経度 北緯34度58分45.1秒
           東経138度25分43.6秒(注4)
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2005年12月27日

注1)1984年3月に静岡市が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による。いずれも前者が上写真、後者が下写真のクスのデータ
注3)同上。ただし2006年現在、同書の刊行より10年強の時が経過していることを考慮して、同書のデータに10年を加えた
注4)これは上図のクスノキの位置





 伊勢神明社の大クスの700mほど北に、日蓮宗青龍山本覚寺がある。白壁の美しい寺だ。
 ここに2本のクスノキが立っている。1本は壁の外、生垣に囲まれて、交差点に立っている。もう1本は白壁の内側。
 目通りで比べれば、外に立つ方が太いが、内側のクスの方が樹勢が良い。ご覧のように、すっきり、かつ惚れ惚れする勢いで、静岡市が募集した「第6回しずおか市民景観大賞」で「本覚寺の白壁とクスノキ」が最優秀賞に選ばれた。
 本覚寺は、開祖日蓮の直弟子日位が、正応2年(1289)、現在の庵原郡富士川町中之郷に開創、延慶元年(1308)現在地に移転した。2世日厳は関東管領上杉頼重の子で、足利尊氏の外叔父にあたるらしい。創立当初から、すでに名を知られる名刹だった。
 昭和31〜32年(1956〜57)に首相を務めた石橋湛山の父、杉田日布(のち、久遠寺法主に)が、明治から大正にかけて約30年間、住職を務めた寺でもある。少年期の湛山も、このクスには馴染みがあったと思われる。
 クスノキは、この地に本覚寺が開かれる際に植えられたと伝えられている。2本の伝承樹齢に多少の違いがあることから、さらに詳しい話が伝わっていると思われるが、詳細は知らない。
 
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