|
|
|
名称 本別開拓記念樹 (ほんべつかいたくきねんじゅ)
名称の典拠 なし
樹種 ハルニレ
樹高 11m(注1)
目通り幹囲 5.1m(注1)
推定樹齢 400年以上(注1)
所在地の地名 北海道中川郡本別町仙美里元町(せんびりもとまち)
〃 3次メッシュコード 6443−64−17
〃 緯度・経度 北緯43度10分58.7秒
東経143度35分11.7秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月11日
注1)今田秀樹著「2018 北海道の巨樹・名木150選」による
道東自動車道(E61)足寄(あしょろ)インターチェンジから国道242号を4kmほど南下したところに仙美里(せんびり)公園がある。
閉校になった仙美里中学校の校舎とその周辺を利用した公園で、「道の駅」ではないのだが、公衆トイレや駐車場を備えているので、旅行者の私もありがたく利用させていただいた。(公園内にはパークゴルフ場やボルダリング施設、子供のための遊具等がある)
そこに左図のハルニレも立っている。
案内板によると、明治30年(1897)、ここに「函館農場」が開かれた際、開拓記念木として残されたという。ハルニレの近くには農場事務所があったらしい。
先人の努力を偲びつつ、「我等も頑張るぞ」という気持ちを奮い立たせるための開拓記念木であっただろうから、当然、樹勢の良い立派な木が選ばれたはずだ。
この木もそうだったと思われるが、今はご覧の姿。地上5mほどで幹を失ってしまった。
その点についても、案内板に説明があった。
平成23年(2011)9月3日、台風がハルニレを襲い、『幹の中程を中心に太い枝が落下し』、『また、幹の上部は腐朽が進んでおり、今後も落下の危険があるため』、主幹を切断する大剪定がなされたらしい。
案内板には台風前の写真も載っていた。
それと見比べると、規模はずいぶん小さくなったが、その時の治療のおかげか、新しい小枝もたくさん出てきたようだ。
素人判断だが、目下、樹勢は安定しているように見える。
旧に復するのは無理だとしても、まだまだ長生きしてくれそうである。 |
|