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向かって右が大スギ
明治24年(1891)再建の神楽殿 |
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名称 高尾穂見神社の大スギ
(たかおほみじんじゃのおおすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 45m(注2)
目通り幹囲 5.6m(注2)
所在地の地名 山梨県南アルプス市高尾(注3)
〃 3次メッシュコード 5338−33−42
〃 緯度・経度 北緯35度37分19.5秒
東経138度24分19.2秒
南アルプス市指定天然記念物(1993年11月25日指定)(注4)
撮影年月日 2004年5月22日
注1)1994年8月に櫛形町教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)2003年4月1日に、中巨摩郡の6町村が合併して南アルプス市誕生。ここは旧中巨摩郡櫛形町
注4)もとは櫛形町指定天然記念物であったのを、南アルプス市が受け継いだ
旧櫛形町中心部から、深沢川に沿って西に向かう。山間部に入ると道は急に狭くなり、さらに3kmほど深沢川の谷を遡ると高尾集落に至る。集落の中ほどで右折して、穂見神社は、その先。
正面参道の向こう、朱塗りの鳥居越しに大杉が見える。
神社の脇に、木々を切り払って、広大な駐車スペースが作られている。おかげで、障害物なく大杉を眺めることができる。
それにしても、渓流釣りか山菜採りの車以外に見かけなかった山奥に、こんな駐車場があるなんて。不思議に思い、後日調べてみたら、理由がわかった。
毎年11月22〜23日、ここで祭りが行われる(以前は11月30日〜12月1日)。夜を徹して太々神楽が奉納され、商売繁盛の御利益を求める多くの人がお参りに来るようだ。参詣者が2000円の祈祷料を納めると、神社からは御札と新品の1000円札が下される。この新札を元手に商売すると繁盛間違いなし、ということらしい。
祭りの時期ではなかったので、境内は閑散。立派な神楽殿も、手持ち無沙汰の風だった。
数本の巨木が見られるが、北東端の1本がもっとも堂々としている。すらっとした幹に呼応して、樹皮の直線が美しい。樹勢もよく、しっかり葉をつけたたくさんの枝を繁らせている。円錐形の端正な姿のスギである。 |
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