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名称 子安観音堂のヒイラギ
(こやすかんのんどうのひいらぎ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 ヒイラギ
樹高 11m(注2)
目通り幹囲 主幹1.7m(注2)
推定樹齢 200年(注2)
所在地の地名 福島県須賀川市桙衝(ほこつき)字新田(注3)
〃 3次メッシュコード 5540−72−10
〃 緯度・経度 北緯37度16分10.2秒
東経140度15分03.3秒
須賀川市指定天然記念物(1971年4月1日指定)
撮影年月日 2020年3月31日
注1)須賀川市教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)須賀川市公式資料(PDF版)による
注3)2005年4月1日、須賀川市に合併。旧行政区は岩瀬郡長沼町
長沼東小学校から西(と西南西の間)へ約1.9km。新田(しんでん)集落の西端に子安観音堂がある。
上記PDF資料によると、観音堂は『安永7(1778)年に堂宇が建てられたと伝えられる』そうで、その頃ヒイラギも『観音堂の鬼門(東北隅)に魔除けとして植えられた』という。
常緑のヒイラギの葉が持つ鋭い棘(とげ)には、魔物だって恐れをなすと考えたものだろうか。
しかし、不思議なことに、年老いたヒイラギがつける葉には棘が無い。若木と老木では葉の形態が異なるのである。(老木であっても新しく伸びた若い枝の葉には棘がある)
ヒイラギは学名を Osmanthus heterophyllus という。そのうち属名のOsmanthus は「香り+花」の意。キンモクセイと同属だといえば、ご納得いただけよう。続く種小名のheterophyllus の方は「異質な葉」の意。若木と老木の葉が異なることを種名にしたのである。
子安観音堂のヒイラギは、狭い境内から身を乗り出すように立つ。
整った大きな樹冠を持つヒイラギで、樹冠の大部分は道を跨いだ反対側のお屋敷にかかっている。
この家の理解があってこその美しい樹冠である。 |
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