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↑↓ 「日本最大幹囲のソメイヨシノ」
↓ 「日本最古のソメイヨシノ」
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名称 弘前公園のソメイヨシノ
(ひろさきこうえんのそめいよしの)
名称の典拠 なし
樹種 ソメイヨシノ
樹高 10m/9m(注1)
目通り幹囲 5.4m/4.1m(注1)
推定樹齢 100年以上/127年以上(2009年現在)(注1)
所在地の地名 青森県弘前市下白銀町
〃 3次メッシュコード 6040−73−27
〃 緯度・経度 北緯40度36分35秒
東経140度28分04秒(最大)
北緯40度36分28秒
東経140度27分55秒(最古)
青森県指定天然記念物(2016年4月18日指定)(注2)
撮影年月日 2009年8月22日
注1)現地の案内板による(設置者名・設置年月とも不詳だが、公園を管理する弘前市が設置したと思われる)。いずれも前者が「最大」、後者が「最古」のソメイヨシノについてのデータ
注2)指定されたのは最古のサクラのみ。指定名称は「弘前公園最長寿のソメイヨシノ」
津軽藩主の居城であった弘前城趾は、現在、弘前公園として一般に開放されている(一部区域は有料)。そして、弘前公園といえば、全国に名を知られる花見の名所である。
サクラの樹種はソメイヨシノが多い。それも、明治期に植えられた古木が多いことが弘前公園のサクラの特徴と言える。
確かな植栽記録が残っているもののなかで、世界一高樹齢のソメイヨシノが弘前公園に現存する。(左下図)
これは旧津軽藩士菊池楯衛(きくちたてえ)が寄贈したもので、明治15年(1882)に苗が植えられたことがわかっている。(菊池楯衛は青森県におけるりんご栽培を推進した、いわば「青森りんごの祖」でもある)
ソメイヨシノは、エドヒガンとオオシマザクラの交雑種である。小さいサクランボをつけることもあるが、実生でソメイヨシノが育つことはないようだ。各地に見られるソメイヨシノは、すべて接ぎ木等で育てたものである。
このように実生でない場合、樹齢はどのように数えたらよいのだろうか。しかし、いずれにしろ、探訪時現在(2009)、明治15年からは127年を経ているので、それ未満の樹齢でないことは明らかである。
また、2009年現在、環境省に登録されているソメイヨシノ巨木のうち、最大幹囲を有する個体も弘前公園にある。
こちらは「弘前市緑の相談所」の中庭のようなところに立っている。ここも、もちろん自由に見学できる。
これら2本を代表として、既述のように、公園内にはソメイヨシノ巨木が多い。案内板によれば、樹齢100年を超すものが300本以上もあるという。一般にはソメイヨシノの寿命が60〜70年とされているなかで、これは大したものである。「管理技術は多くの専門家から日本一と絶賛されている」と誇るのも、もっともなことだ。
花の時期に訪れることができなかったのが残念である。 |
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