ページタイトル:天神社のアコウ 当サイトのシンボル

画像:天神社のアコウA

道路脇のアコウ ↓境内上面のアコウ

画像:天神社のアコウB
名称 天神社のアコウ (てんじんしゃのあこう)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 アコウ
樹高 12mほか(注2)
目通り幹囲 6.8mほか(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 愛媛県南宇和郡愛南町御荘平山(注3)
 〃 3次メッシュコード 4932−34−53
 〃 緯度・経度 北緯32度58分09.2秒
           東経132度32分12.9秒(注4)
愛南町指定天然記念物(1965年4月17日指定)
撮影年月日 2013年5月13日

注1)天然記念物指定名称は「アコウの大木」
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による。なお、同書には幹囲9.0mの個体があることになっている。左図のいずれかを指すと思うが、どちらもそれほど大きいようには思えなかったので、ここではそのデータを取り上げなかった
注3)2004年10月1日、南宇和郡内の全ての町が一つに合併して愛南町誕生。旧行政区は南宇和郡御荘町
注4)これは上図のアコウの位置





 海岸近くまで山が迫り、浸食により深い谷が出来たところに、相対的に海水面の上昇が起こると、谷に海水が進入して、複雑に入り組んだ海岸線となる。リアス(式)海岸である。三陸地方が有名だが、ここ愛媛県南部にも、大規模なリアス(式)海岸が見られる。
 平山の天神社が臨む入江も、湾口(銚子ノ口)の幅が1kmに満たないのに、奥行きは6kmもある。湾内は波静かで、天然の良港となる。
 湾内に突き出た小さな岬の先端に、愛南漁協の御荘支所があり、その向かいに天神社がある。おかげで車を停める場所には不自由しない。
 境内にアコウ巨木が2本ある。
 1本は、石段を上り始めてすぐ左手。境内の縁にあたる急斜面上部に立っていて、神社の横を通る道路側に身を投げ出している(左上図)。極言すれば、根元の他はすべて道路上にあると言っていいほどだ。
 この姿を道路側から見たら、さぞ衝撃的だろうと思うのだが、残念ながら、絡みついた蔦が幹を隠してしまっている。(この蔦を除去してやれば、良い観光資源になるのではないだろうか)
 もう1本は、石段を上りきったところ(左下図)。こちらは、怪異感を伴うアコウの樹肌がよくわかる。
 両者共に樹林内にあり、それがアコウの不気味さを強調しているようだ。
 ほかにもう1本、ホルトノキに巻き付いた若いアコウもある。その姿は、アコウが絞め殺しの木であることをよく示している。巨木としてのインパクトはないが、別の意味で強い印象を得た。
 
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