ページタイトル:平川神社の杉 当サイトのシンボル

画像:平川神社の杉(拝殿前の杉)(幹と並ぶ)
 拝殿前の個体


画像:平川神社の杉(本殿横の杉)
 本殿横の個体
名称 平川神社の杉 (ひらかわじんじゃのすぎ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 スギ
樹高 36m(注2)
目通り幹囲 8.2m(注2) 実際はもっと細い
推定樹齢 800年(注3)
所在地の地名 熊本県阿蘇郡産山村山鹿
 〃 3次メッシュコード 4931−41−14
 〃 緯度・経度 北緯33度00分54.5秒
           東経131度10分56.3秒(注4)
産山村指定天然記念物?
撮影年月日 2009年7月31日

注1)産山村教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)上記標柱による
注4)これは拝殿の左手前に立つスギ(左上図)の位置





 玉来川右岸、県道40号(南小国波野線)の南に、平川神社が鎮座する。
 産山村の公式WEBサイトより説明を転記させていただくと、『神社由緒には「阿蘇大神の御嫡孫が御降誕の際に、産湯を沸かす平竃(ひらかまど)を祀り平竃明神と称えた」とある。このため初めは平竃神社又は石神明神と称されていたが、いつの間にか平竃がなまって平川と呼ばれるようになったと伝えられている。』とのこと。
 以前は境内がもっと広かったが、参道の上を県道40号が横切ったため、旧来の参道を失ってしまったようだ。その結果、家々は県道の北、神社だけが県道の南という構図になってしまった。
 境内に2本の大杉が立っている。拝殿の手前(上図)と、本殿の横(下図である)。
 一見した感じでは、本殿横の個体の方が太そうだ。そちらの方に注連縄が掛かっている。
 しかし、どちらかと言うと、拝殿前の個体の方に魅力を感じた。
 私の心があまり素直でないからか、いかにもスギらしい、ただ真っ直ぐ立っている、というだけのスギには、心を引きつけられることが少ない。
 その点、大きな瘤を背負ったこちらのスギの方が魅力的な顔をしている。
 順風満帆の人生より、さまざまに屈曲した生き方に、より「生きている」という実感を覚えるのと同じことなのだろう。
 瘤のある方も無い方も、多分、同じ頃に植えられたのだろうと思う。2本だけ、ということもないだろうから、他にも同期の桜ならぬ、同期の杉があったことだろう。
 生き残ったのは2本だけ。健康を損なって枯れたものもあれば、突然の災害で倒れたものもあるだろう。人の手で伐られたものもあるかも知れない。
 口がきけるものならば、残った2本は、「お互い、いろんなことがあったなあ」なんて話しているのじゃなかろうか。
 
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