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画像:日影のトチノキ(幹と並ぶ)

画像:日影のトチノキ(全景)
名称 日影のトチノキ (ひかげのとちのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 トチノキ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 8.4m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 山梨県北杜市須玉町比志字日影(注3)
 
〃 3次メッシュコード 5338−64−31
 
〃 緯度・経度 北緯35度51分43秒
           東経138度31分11秒
山梨県指定天然記念物(1979年2月8日指定)
撮影年月日 2004年3月28日

注1)1997年3月に山梨県教育委員会と須玉町教育委員会が連名で設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)平成16年(2004)11月1日、北巨摩郡の7町村が合併して北杜市誕生。旧行政区は北巨摩郡須玉町





 日影集落の西、本谷川左岸斜面に立っている。林内にあって、遠くからは見えないが、日影集落に入ると、道筋に沿って案内表示があるので、辿り着くのは容易だ。
 農作業用の道の端に車を停めた。自動車がすれ違えないほど細い道で、本来なら駐車は不可能なのだが、トチノキに至る小道の近くに、ちょうど普通車1台分だけのスペースがあった。(本来ここは訪問者用でないのかも知れない。しかし訪れたのが冬で、農作業の人の姿がなかった)
 農地の縁をぐるっと高圧電線が巡っている。野生動物の食害を避けるためと思われる。電線は低い位置に留まっているため、またいで通ることができる。
 作物を荒らす犯人は何なのだろうか。山の方に蹄(ひづめ)の跡が見えたように思ったが、私には蹄の主がわからない。イノシシ?それともカモシカ? いずれにしろ、ここは自然の懐なのだと実感した。
 枯葉が積もってふかふかした小道を進むと、目の前に大トチが現れた。折損枝も少なく、長い枝を自力でのびのびと広げている。樹勢が良さそうだ。
 地上2m付近で3本の太い幹に分かれている。目通りよりも、その辺りの幹囲の方がずっと太い。すばらしい体躯だ。
 近くの雑木は切り払われ、木々は少し離れて大トチを取り囲んでいる。まるで一帯のすべてがこの巨木に敬意を表しているように見えた。
 
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