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名称 比波預天神ホルトの木
(ひはよてんじんほるとのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ホルトノキ
樹高 18m(注2)
目通り幹囲 6.9m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 静岡県伊東市宇佐美字留田(とまた)
〃 3次メッシュコード 5239−40−06
〃 緯度・経度 北緯35度00分37.6秒
東経139度04分59.0秒
静岡県指定天然記念物(1982年2月26日指定)
撮影年月日 2002年12月26日
注1)伊東市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
平凡社「静岡県の地名」によると、留田の鎮守である比波預天神社は、延喜式にある田方郡「加理波夜須多祁比波預命神社(かりはやすたきひはよのみことじんじゃ)」に比定する説が有力なようだ。
とすれば、古い歴史を持つわけだが、江戸時代には「留田(とまた)の天神社」と呼ばれていた。明治16年(1883)に現在の名称に改めたということだが、近くに住む人たちは、いまでも単に「天神さん」と呼んでいる。(現に、鳥居前の駐車場を利用しておられる、ご近所に住むお二人に尋ねたが、「比波預」の読み方をご存じなかった)
ホルトノキは境内の左手前に立っている。大きな空洞というか裂け目というか、手前に大きな口が開いている。
しかし樹勢は良いようで、多数の枝を縦横に伸ばしていた。
神社の前に小さな駐車場があるが、これは契約者のための駐車場で、一般参詣者用の駐車場がないので注意。
※宮城県石巻市のKさんから、このホルトノキを訪ねたが姿が無かったとメールをいただいた。添付して下さった写真を拝見すると、ホルトノキがあった場所には切株すらなく、全くの更地と化している。
静岡県の文化財担当部署に質問メールを出したところ丁寧なご回答を下さった。数年前に樹木の感染症で幹が一部腐朽したため樹勢回復措置を施したが、残念ながら昨年度に枯死、倒れてしまった。天然記念物指定も解除されたそうである。
国内最大級のホルトノキだっただけに残念であるが、生物に永遠の生命を望むことは無理である。これからは、このホルトノキをご覧になった方々の脳裏に生き続けてくれることだろう。(2024/08/07追記) |
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