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名称 稗田のトチ (ひえだのとち)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 トチノキ
樹高 22m(注2)
目通り幹囲 7.4m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 岐阜県大野郡白川村長瀬稗田
〃 3次メッシュコード 5436−27−12
〃 緯度・経度 北緯36度10分48.0秒
東経136度54分17.8秒
岐阜県指定天然記念物(1974年11月13日指定)
撮影年月日 2003年8月21日
注1)岐阜県教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
御母衣湖(みぼろこ)の脇を通って、国道156号を北に向かう。と、御母衣ダムから5kmほどで、平瀬中・小学校が右手に見える。学校の先を右折して庄川を渡る。あとは道なりに1.5kmほど北上すると、右手に浄楽寺というお寺があり、その先の左手の低地にトチノキが見える。
ちょっと見に寺とトチノキに関係はなさそうだが、トチノキはこのお寺の木なのである。
その昔、浄土真宗隆盛の基礎を築いた蓮如上人(1415〜99)が当地を訪れた際、この木の根元に腰を下ろして休息を取った。つまりトチノキが立つ場所は蓮如上人の霊跡なのである。のち故事を偲んで、ここに道場が建立された。それが今日の浄楽寺である。そんな話が伝えられている。
旧環境庁が1991年に刊行した「日本の巨樹・巨木林」には、元気が良くない旨の記述がある。トチノキに出会う前は心配していたが、杞憂だった。たしかに大枝をいくつか失い、そのあとが空洞になっていたりするが、決して樹勢は悪くない。
まだまだ大きくなりそうな気配である。 |
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