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千本カツラに至る山道 |
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名称 檜原山の千本カツラ
(ひばるさんのせんぼんかつら)
名称の典拠 なし
樹種 カツラ
樹高 27m(注1)
目通り幹囲 11.1m(注1)
推定樹齢 1200年(注1)
所在地の地名 大分県中津市耶馬渓町中畑(注2)
〃 3次メッシュコード 5031−10−87
〃 緯度・経度 北緯33度29分35.8秒
東経131度05分28.5秒
大分県指定天然記念物(1953年4月20日指定)
撮影年月日 2010年3月21日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)2005年3月1日、中津市に合併。旧行政区は下毛郡耶馬渓町
山移川を堰き止める耶馬渓ダムの北西5.5kmほどのところに、標高734.9mの檜原山(ひばるさん)がある。檜原山の東600mほどには正平寺(しょうへいじ)という天台宗のお寺があり、津民川沿いに走る県道2号(豊前耶馬渓線)の「檜原山入口」バス停近くから、正平寺の下まで細い自動車道(舗装路)が通じている。
カツラは、檜原山頂を基準にすると、地図上で北東に300mほどの斜面に立っている。(山頂付近からカツラへの道はない)
カツラへの山道の起点は、正平寺の駐車場。山道の入口にはカツラへの案内表示がある。
訪問時現在、国土地理院の2万5千分の一地形図で見ると、正平寺近くの池から、北方の上福集落に向かって山道がついている(地図上での話。この道がそのままの形で現存しているか確認したわけではない)。カツラへは、最初、この道を歩くことになる(左下図)。
道はほぼ水平道。はじめ緩やかに下り、カツラの近くで少し上る。山道の周囲はスギやヒノキの人工林。ときおりシイの自然木などが混じる。途中、息が切れることもなく、10分強で到着。
「千本カツラ」の名のとおり、このカツラも多数の中小幹の集合体である。東北の大カツラを見慣れた目には、サイズに少し物足りない感じがしなくもないが、堂々たる巨木であることに異存はない。
人工林内にあって、このカツラが残されたのは、杣人(そまびと)たちからも一目置かれていたからだろう。カツラが十分に日光を受け取れるよう、周囲に空間も確保されている。
これだけ大切にされているカツラだ。今のところ、樹勢も良さそうなので、まだまだ大きくなることと思われる。 |
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