ページタイトル:畑谷のタブノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:畑谷のタブノキ(幹と並ぶ) 名称 畑谷のタブノキ (はただにのたぶのき)
名称の典拠 なし
樹種 タブノキ
樹高 10m(注1)
目通り幹囲 5.3m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 京都府与謝郡伊根町畑谷
 〃 3次メッシュコード 5335−42−31
 〃 緯度・経度 北緯35度42分02.1秒
           東経135度16分12.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2022年5月17日

注1)環境省巨樹データベース(2019年調査)による
注2)宮誠而さん提唱の「M式」を真似て実測。環境省データでは474cm





 イチョウに会うため畑谷の神社を訪ねた。
 イチョウは左図の石段の上部(写真の左外側)に立っている。その反対側、石段下部に立つのがこのタブノキ。上部を半分失っているが、根元に近い部分は、今もなかなか堂々とした姿だ。
 実を言うと、この裏側には空洞がぽっかり開いている。ここからもう1本、太い幹が出ていたと思われる。その頃に会ってみたかったところだが、今の姿でも十分に満足。
 以下は余談だが、幹囲についてひと言。
 ご覧のように、タブノキが立つ地面の上方と下方にはかなりの高低差がある。このような場合、環境省が示している巨樹測定要項は、高地側から1.3m上方で幹囲を測るよう指示している。DBに載る474cmのデータはそれを忠実に守ったとすれば妥当な数値と思われる。
 しかし、実感としてはどうなのだろう。
 「M式」では、地表面からの高さではなく、主幹の中心線(軸)を主体に考える。この線と地表面との交点から軸方向に1.3m離れたところで、軸と直角な方向の断面の周囲長を測ろうというのである。実感に近い捉え方である。
 「M式」最大の難点は、原理的に、軸や交点を実測することが出来ないことである。そのため、測定者が木の姿から想像して見当をつける以外になく、測定結果が測定者の主観に左右されることが避けられない。客観性に欠けることは科学的観点からは最悪なのだが、とにかく、高地面からの高さ1.3mという測り方では、データが実感に合わないケースが多すぎるように思う。
 そもそも樹木が立つ状況は様々であるため、完璧な測定方法(幹囲決定方法)など無いのだろうが、私的にはそれでも「M式」が一番実感に近いと思っている。
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