ページタイトル:八草の滝のイヌマキ ロゴ:人里の巨木たち

画像:八草の滝のイヌマキ(幹と並ぶ)


画像:イヌマキ近くに納められた石仏
名称 八草の滝のイヌマキ (はそのたきのいぬまき)
名称の典拠 なし
樹種 イヌマキ
樹高 13m(注1)
目通り幹囲 5.2m(注1) 実際はもっと細い
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 和歌山県西牟婁郡白浜町久木(注2)
 〃 3次メッシュコード 5035−33−78
 〃 緯度・経度 北緯33度38分44.7秒
           東経135度28分42.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年3月19日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注2)2006年3月1日、白浜町に合併。旧行政区は西牟婁郡日置川町





 日置川に流れ込む渓流に、日本の滝百選に選ばれた「八草の滝(はそのたき)」がある。
 県道37号(日置川大塔線)の久木橋(ひさぎばし)西詰から、右岸沿いを上流に向かって、八草の滝まで遊歩道が出来ている。(片道1km以上歩く)
 入口付近は軽自動車が通れるほどの道幅があるが、最後は細い山道になる。歩き始めて間もなく、岩壁を削って歩道を作ったような場所もある。山歩きになれた者には、日置川の渓谷美を眺めながら、気持ちよく歩けるところだが、高所恐怖症の人には怖いかも知れない。
 滝に近くなると、歩道面に小さな落石が積もり、道といえども斜面と同じ斜度で川に向かって傾いている。積もった小石が崩れやすく、かつ滑りやすいので、私も、両手にストックを持っていなかったら引き返そうかと思ったような場所もあった。
 イヌマキは、滝のすぐ近くに立つ。
 環境省データの幹囲5.2mに期待して訪ねたのだが、残念ながら、目分量で4mを超えるかどうかという程度。少しがっかり。
 しかし、斜面の高みから渓流を見おろすように立つ姿には、なかなか威厳がある。他の木々と競合するため、山側は思うに任せられないようだが、谷側には存分に枝を伸ばしている。イヌマキの姿は、岩上に立って渓流に住む生き物を指揮しているようにも見える。
 近くに、石積みの祠があり、なかに如意輪観音らしき半跏思惟姿の石像が納められている。この場所が選ばれたのは、イヌマキがあってこそのように思われた。
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