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名称 晴山のイチョウ (はるやまのいちょう) 名称の典拠 現地の標柱(注1) 樹種 イチョウ 樹高 20m(注2) 目通り幹囲 6m(注2) 推定樹齢 200年以上(注2) 所在地の地名 熊本県球磨郡相良村四浦 〃 3次メッシュコード 4830−36−48 〃 緯度・経度 北緯32度17分21.4秒 東経130度51分04.4秒 相良村指定天然記念物(1993年3月15日指定) 撮影年月日 2011年8月8日 注1)相良村教育委員会と相良村文化財保護委員会が連名で設置(設置年月不詳) 注2)熊本県公式ホームページのコンテンツ「地域発 ふるさとの自然と文化」による 川辺川左岸、晴山谷の途中に立っている。 この谷をずっと登って行くと、北岳神社に至る。もう少し南から稜線に沿って走る広い道路が出来てからは、この道を通る人も少なくなったが、元来は、ここが北岳神社に至る主要路であった。従って、イチョウにも北岳神社に因む伝説が残っている。 当地では、岩見重太郎が北岳に巣くうヒヒを退治したことになっているらしい。このイチョウはその記念に植えられたという。 岩見重太郎がどのような人物かは、実のところよく知らない。戦国時代に実在した薄田兼相(すすきだかねすけ)のことだという説もあるようだが、正直なところ、そんなことはどうでもいいのである。 岩見重太郎は、私と同世代の男子の、子供時代の英雄の一人だった。(メンコの絵柄の定番の一つだった) 実在していたかどうかなんて問題じゃない。鞍馬天狗や月光仮面と同じようなもので、要は強くて格好良ければいいのだ。 当時の少年は、ヒヒ退治の話もよく知っていた。場所がどこかなんて知らなかったけれど。 こんなところで、岩見重太郎のヒヒ退治の話に出会って、ずっと忘れていた宝物(大人の目から見れば、すべてつまらないモノだ)がひょいと出てきた感じがする。 閑話休題。 イチョウは集落の東端近く。集落内の道を東に向かえば、自然に目に入る。 綿菓子のような姿は、主幹を途中で失い、若枝が元気に伸びて作った樹形である。(1993年に上部を切ったという) 雌株。樹勢は良さそうだ。 ご覧のような独立木で、黄葉の季節には、さぞかし見事だろうと思われる。 |
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