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名称 原八幡宮のムクノキ
(はらはちまんぐうのむくのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ムクノキ
樹高 28m(注2)
目通り幹囲 5.5m(注2)
推定樹齢 550年(注3)
所在地の地名 山口県美祢市西厚保町原
〃 3次メッシュコード 5131−11−40
〃 緯度・経度 北緯34度07分11.3秒
東経131度07分35.5秒
美祢市指定天然記念物(1981年3月20日指定)
撮影年月日 2012年7月26日
注1)1981年4月に美祢市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)上記案内板による
美祢西インターから、中国自動車道の北を、県道33号(下関美祢線)で下関方面へ2km弱。原バス停のところから北に入ると、400mほどで原八幡宮の前に出る。
案内板によると、原八幡宮は応永33年(1426)、筑前国(現福岡県)筥崎宮(はこざきぐう)より八幡神の分霊が勧請されたことに始まる。
ムクノキは勧請から間もなく植樹されたと考えられているようで、それが上記樹齢推定の根拠のようだ。
鳥居の横手、低い石垣で囲った境内の縁近くに立っている。この大きさにしては、樹勢が良さそうだ。今も大きくなりつつあるのだろう。
話は変わるが、当地では、江戸中期に不作が続いたことがあったらしい。悪いことは重なるもので、そのうえ悪疫まで流行したという。
原集落の北隣は大日集落だが、その大日では、不幸は神様のご機嫌が悪いせいだと考えたのだろうか。出雲に伝わる神楽を学んでくるよう、代表2名を彼の地に送った。しっかり覚えて帰郷した彼らは村の若者に伝授し、以来、毎年11月7日の原八幡宮例祭の夜に奉納されるようだ。内容は、天の岩戸開き神話に関わる神楽で、上演時間は2時間に及ぶという。
昭和51年(1976)、大日の氏子さんによる「岩戸の舞」は、美祢市無形民俗文化財に指定された。
きっとムクノキも、その夜を楽しみにしていることだろう。 |
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