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飯高寺講堂(国重文) |
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名称 飯高寺のスギ (はんこうじのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 26m(注1)
目通り幹囲 5.6m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 千葉県匝瑳市飯高(いいだか)(注2)
〃 3次メッシュコード 5340−44−92
〃 緯度・経度 北緯35度44分41.0秒
東経140度31分44.9秒
天然記念物指定 なし(注3)
撮影年月日 2014年5月14日
注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)2006年1月23日、1市1町の合併で匝瑳市(そうさし)誕生。旧行政区名は八日市場市
注3)天然記念物としての指定ではないが、境内全体が「飯高檀林跡」の名称で千葉県指定史跡
借当川(かりあてがわ)の北の台地上に、日蓮宗妙雲山飯高寺(みょううんざんはんこうじ)がある。
天正8年(1580)の開基。初めは法輪寺と号したらしい。寺が開かれて間もなく、既にあった飯塚檀林を法輪寺に移したようだから、当初から関東における法華教学の学問中心とするつもりで寺が作られたのかも知れない(当否不明)。法輪寺の名を飯高寺に改称してからは、飯高檀林(いいだかだんりん)として名を馳せることになる。
広辞苑によると、「檀林」とは「栴檀林の略で、仏教の学問所」のこと。ここで学ぶ学僧を一人一人、それぞれ栴檀(センダン)の木に例えたのだろう。(ここでいう栴檀は白檀(びゃくだん)のことだと思われる)
明治になって檀林は廃止され、のちの立正大学に法華教学の中心が移行するわけだが、建学精神の出発点はここにあるということで、境内には「立正大學發祥之地」碑が建てられている。
スギ巨木が林立する境内は、いかにも厳かな感じがする。訪ねたのが夕刻5時過ぎだったから、特にそう思ったのかも知れない。
標記の大杉は、講堂の後方、向かって左。台地の端に立っている。
境内のほかの大杉たちとはひと味違う樹形である。
樹齢も少し先輩のようだ。 |
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