ページタイトル:台宿薬王寺のイチョウ 当サイトのシンボルマーク

画像:台宿薬王寺のイチョウ 名称 台宿薬王寺のイチョウ
    (だいじゅくやくおうじのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 不明
目通り幹囲 5.5m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 福島県東白川郡塙町台宿字大久保
 〃 3次メッシュコード 5540−33−32
 〃 緯度・経度 北緯36度57分08.4秒
           東経140度24分21.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2020年8月27日

注1)まったくの目分量





 JR水郡線磐城塙(いわきはなわ)駅の南西900mほどのところに真言宗智山派医王山金剛院薬王寺がある。
 境内に寛政2年(1790)建立と伝える薬師堂があり、塙町から文化財指定を受けている。
 このお薬師さんは米山信仰と結びついているらしい。現に薬師堂の北方1.3kmほどには米山(標高351m)もある。
 詳しいことは知らないのだが、米山薬師信仰の発祥地は越後国の国府があった久比岐地方(現新潟県上越地方)だと思われる。
 越後の米山(標高993m)は、日本海の波打ち際から直接そそり立ち、その秀麗な姿と合わせて、古くから畏敬の対象だったことが想像される。越後国府が定められてからは、国府から見て東にあたることから、薬師如来の東方瑠璃光浄土と結びつけられたのではないかと思っているのだが、真実はどうなのだろう。
 案内板では越後の米山について触れていないが、駅の背後には羽黒山(標高364m)もある。各地の有名な信仰形態をこの地で実現しようとしたのではないだろうか。(全国各地に西国33観音霊場や四国88箇所があるようなもの)
 話を戻そう。
 薬師堂の近くに左図の大イチョウが立つ。
 いくつもの大枝を切断した痕が目立つ。かつてはもっと大きい樹冠を戴いていたようだが、スリム化が図られたようだ。外に向かう枝や参道に被さる枝が伐られていることから、通行の安全を考慮したものだろう。樹勢への影響もなさそうだ。
 薬王寺の境内は周囲より少し高くなっていて、イチョウはその前面に立つ。晩秋には、黄金色に染まる姿が遠くからもよく見えることだろうと思われる。
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