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名称 伯先桜 (はくせんさくら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 10m(注2)
目通り幹囲 6m(注2) 現在はその半分ほど
推定樹齢 250年(注3)
所在地の地名 長野県伊那市伊那西町伊那部
〃 3次メッシュコード 5337−67−06
〃 緯度・経度 北緯35度50分18.2秒
東経137度57分15.2秒
伊那市指定天然記念物(1970年11月21日指定)
撮影年月日 2006年4月22日
注1)設置者及び設置年月不詳(伊那市の公的機関が設置したと思われる)
注2)八十二文化財団のホームページ「長野県の文化財」による
注3)中村伯先(1756〜1820)が幼少時に植えたとする伝承から計算した
「伯先桜」の名の由来は、江戸時代の儒医中村伯先が幼少時に植えたサクラだからである。
案内板によれば、中村伯先は、医家の子として生まれ、この家で育った。明和(1764〜72)の頃、江戸に出て本格的に医術と儒学を学び、帰郷して医者となった。
なかなかの名医であり、教育者でもあったが、俳句の嗜みも相当なものだったらしい。伯先は彼の俳号である(医名は昌玄)。
サクラは、かつて片側にもう1本の幹があったと思われるが、今はない。標記データは幹が失われる以前のものなのだろう。
伊那市駅から、高台の伊那弥生ヶ丘高校に至る道の途中に立っている。住宅地を縫う道で、自動車で通ることも可能だが、1台がやっとの幅。
少し遠くに車を置き、高校生に戻った気持ちで、通学路(?)を歩いた。
伯先桜との出会いは、坂の下から見上げる感じ。しかし、背も低く、今のこじんまりした姿は、普通の庭木の1本にしか思えない。友達と談笑しながら歩いていれば、見過ごしそうだ。
通り過ぎて振り向くと、サクラの下に伊那市街が広がって見えた。 |
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