ページタイトル:伯光神社のクスノキ 当サイトのシンボル

画像:伯光神社のクスノキ(幹と並ぶ)

画像:伯光神社のクスノキ
名称 伯光神社のクスノキ
    (はくみつじんじゃのくすのき)
名称の典拠  「茨木市の指定保存樹木を訪ねて」(注1)
樹種 クスノキ
樹高 19m(注2)
目通り幹囲 5.8m(注2)
推定樹齢 210年(注3)
所在地の地名 大阪府茨木市水尾3丁目
 〃 3次メッシュコード 5235−14−66
 〃 緯度・経度 北緯34度48分17.9秒
           東経135度34分31.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2010年6月27日

注1)茨木市公式WEBサイトのコンテンツの一つ
注2)2000年の環境省フォローアップ調査による
注3)上記「茨木市の指定保存樹木を訪ねて」による





 阪急南茨木駅の東北東約1km、水尾小学校と玉櫛小学校の中間付近に伯光神社がある。
 境内の由緒書によれば、江戸時代末期、当地の奥田家で長屋門を新築したが、その地鎮祭の際、巫女がこの大楠に伯光大明神(はくみつだいみょうじん)が宿っていると告げたので、ここに伯光大明神を祀ったのが始まりという。
 このあたりは水利が悪く、たびたび旱魃(かんばつ)の被害を受けたらしい。日照りが続くと作物が枯れてしまう。人々は伯光大明神に降雨を祈願したようだ。
 雨乞いの儀式では、まずワラ束で長さ5間(=約9m)ほどの竜の胴体を作り、鱗として枇杷の葉を一面に挿し、茄子で目や歯を作った。その竜を枝にのせ、頭部を辰巳の方角(=南東)に向ける。尻尾は垂らして、先端を水を満たした酒樽に浸けておく。そして、夜通し(柄杓で?)竜に水を掛けつつ降雨を祈る。(案内板より)
 説明を読んで、クスノキに想像の竜を這わせてみた。
 残念ながらと言っては失礼だが、この行事は昭和22年(1947)を最後に途絶えたようだ。淀川の水を利用する灌漑設備が整ったからだそうである。
 もっとも今となっては、周囲に農地がなくなってしまった。晴天を願う人はあっても、あえて雨を求める人は、神社の近所にはおられないことだろう。
 
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