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名称 八幡のケヤキ (はちまんのけやき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 36m(注2)
目通り幹囲 12.0m(注2)
推定樹齢 950年(注3)
所在地の地名 福島県南会津郡下郷町中山字中平
〃 3次メッシュコード 5539−76−57
〃 緯度・経度 北緯37度17分45.3秒
東経139度50分41.7秒
下郷町指定天然記念物(1993年5月21日指定)
撮影年月日 2004年5月15日(このページの画像)
2011年10月29日(少し大きめの画像)
注1)設置者及び設置年月不詳。最近設置された、大きくて新しいもの。ただし、天然記念物指定名称は「中山の欅(八幡欅)」
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)現地の案内板による
現代の街道とも言うべき国道も鉄道も阿賀川(大川)の谷に沿って走るが、昔の会津西街道は今の県道131号(下郷会津本郷線)のあたりを通っていた。
中山峠を下って、大内宿まであと1里ほどの位置にあるのが、この大ケヤキである。
県道沿いの民家の庭先に立つ。道路の方に傾いているが、横に伸びる太い枝も元気で、なかなかのボリュームを誇る。二宮さんという方の所有である。
案内板によれば、「八幡のケヤキ」の名称の由来は次の伝承による。
天喜3年(1055)、源八幡太郎義家が、陸奥の安倍貞任(あべのさだとう)討伐に向かう際、険路に難渋して中倉村の司であった二宮太郎兵衛の家で休息した。太郎兵衛は快く迎え入れ、大沼郡尾岐村に至る間道を教えた。おかげで首尾よく賊を討つことができた義家は、感謝のしるしとして、二宮邸の庭先にケヤキを植えた。それがこの大ケヤキだというのである。たしかに八幡太郎を持ち出すに相応しい体躯のケヤキだ。
ところで、ケヤキとともに当地に根を下ろして、営々と嗣がれてきた二宮家の歴史にも感じ入らざるを得ない。きっと、何十世代にも亙って注がれ続けた愛情が、大ケヤキの元気の源なのであろう。 |
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