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名称 八鉾杉 (はちほこすぎ)
名称の典拠 古くからの呼称(注1)
樹種 スギ
樹高 23m(注2)
目通り幹囲 6.0m(注2)
推定樹齢 370年(注2)
所在地の地名 北海道松前郡福島町字福島
〃 3次メッシュコード 6240−12−60
〃 緯度・経度 北緯41度28分37.4秒
東経140度15分17.7秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月2日
注1)「はちほこすぎ」の読み方は、境内の「福島大神宮」案内板に従った。(北海道が設置した記念保護樹木案内板では「やつほこすぎ」と読んでいる)
注2)今田秀樹著「2018 北海道の巨樹・名木150選」による
福島漁港を見おろす高台(鏡山)に福島大神宮が鎮座する。
「福島大神宮」案内板によると『創立年代不詳。本州からの渡海移住者が伊勢皇大神宮の大麻を奉じて「カムイナイ」(蝦夷語)と言う小沢に鎮座したと伝えられ』、のち天正2年(1574)に藤原武衡が再建。さらに慶安2年(1649)には『村中にて再建。(中略)第九代松前藩主松前高広の命により福山神明社より古神鏡を奉遷し遷座祭を斎行』。その後、文化4年(1807)に社殿を焼失してしまったため、『現在の「鏡山」の地に社殿を遷座』とある。
一方、八鉾杉の説明では、『慶安二年、福島大神宮再建の際、記念に植栽された』とあり、当地への遷座は文化4年以降のはずなのに、説明内容に矛盾がある。どうなっているのだろうか。
表参道の石段を登り切ったところに八鉾杉が立つ。
八鉾杉の名は『一本の幹から八本の枝が生じているため』という。しかし、根元を見る限りでは、一本ではなく、複数本の合体木である可能性が大きいように思う。
境内には他にも合体木のスギが見られる。苗木を植える際に数本が密植されたのではないだろうか。ならば一本一本ではそれほど巨大なサイズでもないことになる。
もしかして、慶安2年でなく、当地遷座の際に植えられたのではないだろうか。 |
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