ページタイトル:玉桂寺コウヤマキ 当サイトのシンボル

画像:玉桂寺コウヤマキ(向かって左の親株)

画像:玉桂寺コウヤマキ_1

画像:玉桂寺コウヤマキ_2
名称 玉桂寺コウヤマキ (ぎょっけいじこうやまき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 コウヤマキ
樹高 35m(注2)
目通り幹囲 5.0m(注2)
推定樹齢 伝承約1200年(注3)
所在地の地名 滋賀県甲賀市信楽町勅旨(注4)
 〃 3次メッシュコード 5236−20−55
 〃 緯度・経度 北緯34度53分03秒
           東経136度04分09秒
滋賀県指定天然記念物(1974年3月11日指定)(注5)
撮影年月日 2009年7月19日

注1)1992年3月に滋賀県教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注3)弘法大師(774〜835)が植えたとする伝承から
注4)2004年10月1日、甲賀郡内の5町が合併して甲賀市誕生。旧行政区は甲賀郡信楽町
注5)どれとどれというわけでなく、この面に立つコウヤマキ全体が指定を受けた





 滋賀県指定の自然記念物は多いが、文化財としての天然記念物は、ごく少ない。このコウヤマキは、その数少ない天然記念物の一つ。
 正面参道の石段両脇に、コウヤマキがにょきにょき、くねくねと立ち並んでいる。案内板によれば、平成4年(1992)現在、向かって左側に43株(うち5株は枯れている)、右側には22株(うち1株は枯死)を数えるそうである。
 これらはすべて、最初に植えられた左右一対の親株から繁殖したものらしい。
 寺伝では、一対のコウヤマキは、ここにあった保良宮を造営した淳仁天皇(在位年は758〜764。道鏡との関係を諫言したことを契機に孝謙上皇と対立、廃位される。しばしば「廃帝」と称される)の冥福を祈って、弘法大師(774〜835)が植えたと伝えている。(伝承樹齢は、そこから計算したもの)
 その後、人の手で守られて、狭いながらも、ここにコウヤマキの純林ができあがった。
 増え方については、設置者名が記されていない案内板は、オランダイチゴのように、地についた下枝が根付いたとしているが、滋賀県教委が設置した案内板では、種子が落下して円状に繁殖したとある。いずれが正しいのだろうか。
 左右に1本ずつ、他よりずっと大きい個体がある。これらが親株というわけである。
 特に左側の親株からは、郎党を率いる一族の長としての、堂々たる貫禄が感じられた。
 
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