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駐車場と極楽寺を結ぶ歩道 |
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名称 極楽寺のアカガシ (ごくらくじのあかがし)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 アカガシ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 7.7m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 広島県廿日市市原
〃 3次メッシュコード 5132−42−65
〃 緯度・経度 北緯34度23分14秒
東経132度19分04秒
廿日市市指定天然記念物(2001年7月2日指定)
撮影年月日 2011年7月27日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
上不見山浄土王院極楽寺は、標高693mのピーク近くに建つ山上の寺だ。天平年間(729〜49)に行基が開き、のち空海が再興したと伝える真言宗の古刹である。
登山の支度をしなければ参詣することができないはずであるが、有り難いことに、今はすぐ近くまで自動車道が達している。
駐車場から本堂まで、しっかり整備された歩道を歩く。計測を忘れてしまったが、所要時間は2〜3分だったように思う。
極楽寺山一帯は、瀬戸内海国立公園の飛び地となっている。すばらしい自然環境のなかで、下界の眺めを満喫できるのだろう。しかし、日頃の行いが祟ったか、訪ねた日は濃い霧が立ちこめ、まったく視界がきかない。その代わり、幻想的な雰囲気だけは味わうことが出来た。
新日本名木100選に選ばれたアカガシは、社務所の横手に立っていた。案内板も無く、気がつかない人も多いのではなかろうか。(新日本名木100選による名は「極楽寺山のアカガシ」と、「山」の文字が加わっている)
中心部はすでにがらんどう。皮1枚で立っている。これだけの老樹ともなれば致し方ないところだ。この姿でも、しっかり生きていることが、むしろ素晴らしい。
境内を見回すと、もともと、このあたりにはアカガシが多かったようだ。結構なサイズのアカガシが林内に散在している。
この木が朽ちてしまっても、次代を担う巨木には事欠かないようだ。 |
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