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名称 銀杏木の大イチョウ
(ぎんなんぼくのおおいちょう)
名称の典拠 現地の樹名板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 9.4m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 青森県むつ市川内町(注3)
〃 3次メッシュコード 6140−67−89
〃 緯度・経度 北緯41度14分38.7秒
東経140度59分27.9秒
むつ市指定天然記念物(1990年3月20日指定)
撮影年月日 2009年8月19日
注1)1997年に(?)旧川内町が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)2005年3月14日、むつ市に編入。旧行政区は下北郡川内町
イチョウを漢字で書く場合、しばしば「公孫樹」または「銀杏」と記す。このうち、「公孫樹」は、おじいさんが種子をまいても、実がなるのは孫の代になることから、というのが定説らしい(「公」は長老を呼ぶ言葉)。「銀杏」はもちろんイチョウの種子であるギンナンに由来する。なお、「銀杏」を音読みすると「ギンキョウ」であるが、それがイチョウの学名Ginkgoの元となったことはご存知と思う。
よって、樹名は「イチョウの木のイチョウ」ということになり、奇妙な印象を持たれたのではなかろうか。
実は、樹名前半の銀杏木は、当地の地名なのである。イチョウの所有者も「銀杏木地区会」。もっとも、地名はこのイチョウと無関係ではあるまいが。
案内板によれば、昔、諸国巡錫中の旅の僧が、この地で倒れ、病いに伏した。その際、道端に立てて置いた杖が根付いて、この大イチョウになったという。
戦後しばらくまでは、もっと背が高かったようだ。昭和29年(1954)の台風15号で、頂部が20mほど折れてしまったようだ。
しかし現在も樹勢は良好。隙間なく密に葉をつけている。下北を代表する大イチョウと言ってよい。
県道46号(川内佐井線。通称「かもしかライン」)は、陸奥湾岸に発して、はじめ川内川の左岸側を走る。その県道を北に向かうと、谷が狭くなるあたりで、対岸を走ってきた道と合流する。
大イチョウは合流点の近く。注意していれば、見落とすことはない。 |
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