ページタイトル:源常林の銀杏 当サイトのシンボル

画像:源常林の銀杏


画像:源常林の銀杏(全景)
名称 源常林の銀杏 (げんじょうばやしのいちょう)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 イチョウ
樹高 19m(注1)
目通り幹囲 6.7m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 青森県青森市浪岡北中野字沢田(注2)
 〃 3次メッシュコード 6140−04−59
 〃 緯度・経度 北緯40度43分00.9秒
           東経140度36分50.8秒
青森市指定天然記念物(1980年4月28日指定)
撮影年月日 2009年8月20日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注2)2006年1月1日、青森市に編入。旧行政区は南津軽郡浪岡町





 旧浪岡町中心部から東に約2km、浪岡川と正平津川に挟まれて農業用の溜池がある。その堰堤近くの道路脇に、この大イチョウが立っている。
 イチョウの傍らに小さな祠があり、鳥居には「源常林姥神社」と記されている。「姥」の名は、このイチョウが乳不足の解消に霊験があるとされていることと無関係ではあるまい。現在、姥神社は、広峰神社に合祀されている。
 ところで源常林だが、かつてこの辺り一帯は林だったことの名残りだと思われるが、固有名詞「源常」については、よくわかっていないらしい。
 案内板は、8百年ほど昔にあった玄上寺(げんじょうじ)との関係を伝えている。平凡社「青森県の地名」によれば、天文年間(1532〜55)の験所寺の跡とする説や、北畠氏の家臣源常顕忠に因むという説もあるようだ。南朝の長慶天皇(在位1368〜83)がこの地に潜んで浪岡源常と称したという伝説まであるらしい。
 8百年ほど前、津軽十三の福島城主藤原秀栄の子が、病死した乳母の墓の目印に銀杏の枝を挿した。それが育って、この大イチョウになったのだという。(案内板より)
 また、この地は「津軽山唄」発祥の地ともいわれ、立派な石碑があった。何番目かの歌詞には「源如林の銀杏」も登場するようである。
 
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