ページタイトル:二ツ屋の欅 当サイトのシンボルマーク

画像:二ツ屋の欅 名称 二ツ屋の欅 (ふたつやのけやき)
名称の典拠 「ふくいの名木・名花」(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 5.5m(注3)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 福井県南条郡南越前町二ツ屋(注4)
 〃 3次メッシュコード 5336−41−82
 〃 緯度・経度 北緯35度44分23.1秒
           東経136度09分00.0秒
南越前町指定天然記念物(1980年5月1日指定)
撮影年月日 2020年11月14日

注1)福井県農林水産部森づくり課ウェブサイトの一つ。天然記念物指定名称は単に「欅」
注2)上記「ふくいの名木・名花」による
注3)まったくの目分量。上記「ふくいの名木・名花」は7mとしているが、それほど大きいようには見えない
注4)2005年1月1日、南条郡内の2町1村が合併して南越前町誕生。旧行政区は南条郡今庄町





 JR北陸本線南今庄(みなみいまじょう)駅前から県道207号(今庄杉津線)を西に向かう。
 駅から1.7kmほどで左折。今度は二ツ屋川の谷を遡る。集落を通り過ぎて約1.3km。道路左脇に「欅 町指定天然記念物」と書かれた標柱を見つけた。ここが日吉神社への入口である。(地理院地図に神社記号あり)
 説明を細かく書いたのは、日吉神社は、もう半ば放棄されたようになっていて、車窓からは存在を認めにくいからだ。
 この道は、古い時代の北陸道の一部で、木ノ芽峠(きのめとうげ、628m)を介して若狭と越前を結ぶ主要路だったこともあった。日吉神社の近くには、二ツ屋関所跡、制札場跡、御膳水問屋跡等の標柱も見える。かつてはそれなりの賑わいもあったのだろうが、今は定住者もなく、夜は真っ暗闇となる。
 近くで柿を収穫している方がおられ、お話を伺うことが出来た。
 神社には拝殿も本殿もあったが、建物の傷みがひどくなり、再建の目処も立たなかったため、人為的に解体したとのこと。境内でラジオ体操をしたこともあったそうだから、少なくとも昭和中期以降までは集落が存在していたわけだ。
 これまで、経済発展とひきかえに、いったいどれだけの集落が失われてきたのだろうか。
 心なしか、ケヤキも寂しそうに思われた。
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