ページタイトル:二俣の大杉 サイトのシンボル

画像:二俣の大杉


画像:二俣の大杉(幹と並ぶ)
名称 二俣の大杉 (ふたまたのおおすぎ)
名称の典拠 現地の樹名板(注1)
樹種 スギ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 7.4m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 静岡県島田市川根町笹間上二俣(注3)
 
〃 3次メッシュコード 5238−41−32
 
〃 緯度・経度 北緯35度01分45秒
           東経138度09分31秒
川根町指定天然記念物(1983年6月1日指定)
撮影年月日 2006年12月25日


注1)川根町教育委員会と川根町文化財保護審議会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注3)2008年4月1日、島田市に合併。旧行政区は榛原郡川根町





 島田市から大井川左岸に沿って北上、笹間川ダムのところで県道63号に曲がり、今度は笹間川に沿って遡上。笹間中学校に至って県道から分かれ、さらに笹間川沿いに遡る。二俣の大杉は、ずいぶんな山中だ。
 稜線を越えて中川根町に至る林道の分岐点に神社と大杉の案内表示がある。林道に入って間もなく、小さな駐車場があり、そこから歩いて5分弱。二俣八幡神社の社殿のすぐ手前で、二股に分かれた大杉が迎えてくれる。
 ご覧のように、2本の幹は、ほぼ同じ太さ。背丈も揃っている。融合木のような気がするが、真偽不明。地上10mほどまで横枝が整理されていて、その上で枝を広げている。若いスギたちに比べれば、葉が疎らになってきている。これも年老いた個体では当然なことで、今のところ、樹勢が悪いようには見えない。
 上図は社殿側からみた様子。下図は正面の方から見た図である。
 下図で、緑の苔に覆われた根元部分(向かって右端)に、瘤状に盛り上がった部分があるのがお分かりだろうか。
 これは、もう1本あった幹の痕だという。昔、これを切って架橋の用材としたところ、村を疫病が襲った。村人は、木を切ったためと深く反省し、残った木を御神木として祀ったと伝えられているようだ。
 神社の参道もきちんと整備され、大杉に巻かれた注連縄も、それにつけた紙垂も新しい。新年を迎える前に整えたのだろう。
 神社も大杉も、大切にされているようだ。 
 
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