ページタイトル:古市神社跡のイチョウ 当サイトのシンボル

画像:古市神社跡のイチョウ

画像:古市神社跡のイチョウ(遠景)
名称 古市神社跡のイチョウ
    (ふるいちじんじゃあとのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 28m(注1) 今はずっと低い
目通り幹囲 5.0m(注1)
推定樹齢 伝承1000年(注1) 実際はもっと若い
所在地の地名 鳥取県鳥取市吉成
 〃 3次メッシュコード 5334−11−87
 〃 緯度・経度 北緯35度29分22.1秒
           東経134度12分58.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2010年9月25日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による





 支流の袋川が本流の千代川に合流する地点のすぐ南が古市である。古市のすぐ西では、大路川が千代川に合流している。ここで水害が発生することが多かったのだろうか。現在は立派な堤防が古市の西側を守っている。
 堤防の途中に、1本のイチョウがある。
 かつて、ここに古市神社が鎮座していたときは、境内木の1本だった。洪水防止の導水路と堤防の建設にあたり、境内の大部分が計画用地にかかった。神社は遷座せざるを得なくなった。大半の樹木は新しい境内に移植されたが、イチョウは少々大きすぎた。旧地に残されることになった。
 ここで大木ぶりを示してくれるはずだったのだが、環境の変化が、イチョウには悪い影響を及ぼしたようだ。大イチョウは枯れてしまった。
 最初そう思ったのだが、よく見ると、文字通り皮一枚で、まだ生命の火を灯し続けている。回りに見えるのはすべて新しく育ったひこばえの葉だが、細い枝が1本だけ、幹から出ている。その枝の葉は、ひこばえの葉に比べ、ごく小さい。でも確かに生きている。
 ひこばえと協力して、再び大イチョウと呼ばれるほどにまで育つことを祈らずにおられない。
 
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