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名称 船魂社のシダレザクラ
(ふなたましゃのしだれざくら)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 18m(注2)
目通り幹囲 3.3m(注2)
推定樹齢 100年弱(注2)
所在地の地名 長野県岡谷市湊3丁目
〃 3次メッシュコード 5438−00−45
〃 緯度・経度 北緯36度02分31.5秒
東経138度03分33.5秒
岡谷市指定天然記念物(1990年4月10日指定)
撮影年月日 2006年4月29日
注1)岡谷市教育委員会が1990年10月に設置
注2)上記の標柱に記された説明文による
中央自動車道花岡トンネルの南東、諏訪湖を見下ろす高台に船魂社が鎮座している。
祭神は建御名方命(たけみなかたのみこと)。船の守り神である宗像(むなかた)明神も祀られているようだ。諏訪湖上を往来する際の安全を祈願したのであろう。
また、宗像神は女性であることからか、安産の神様としても信仰されている。今日のような医療環境が整っていない時代、出産は女性にとって命がけの大事業であった(今でも決して無覚悟でできるわけでないが)。無事、出産を終えた妊婦は、底の抜けた柄杓を奉納して安産を感謝したという。
船魂社の境内、社殿に向かって左手に、シダレザクラの巨木が立っている。
標柱に記された説明では、100年に満たない樹齢という。たしかに全体に若々しく、折損枝がほとんど見あたらない。イトザクラとも呼ばれる細く垂れる枝先は、垂直に近く長く下垂し、地につかんばかり。花色も濃く、樹形も良い。見る者を惚れ惚れさせる美しいサクラである。花期の夜にはライトアップされるようだ。
幹囲データの3.3mは、平成2年(1990)当時の計測と思われる。現在はもっと大きい。着々と大きくなっている。
花見の宴を開くなら、この下で。そう思わせるような桜だ。
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