ページタイトル:慈徳寺の種まき桜 当サイトのシンボルマーク

画像:慈徳寺の種まき桜 名称 慈徳寺の種まき桜 (じとくじのたねまきさくら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 13m(注2)
目通り幹囲 3.0m(注2)
推定樹齢 260年(注2)
所在地の地名 福島県福島市松川町佐原字寺前
 〃 3次メッシュコード 5640−42−68
 〃 緯度・経度 北緯37度43分39.5秒
           東経140度21分12.3秒
福島市指定天然記念物(1970年10月3日指定)
撮影年月日 2021年4月6日

注1)1970年10月3日(天然記念物指定日と同じ日)に(?)福島市教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)この桜は2009年2月3日、福島県緑の文化財に登録された。その資料による。(同資料では太さの尺度として胸高直径を用いているので、それを円周率倍して幹囲とした)





 福島市西部、吾妻(あづま)連峰(最高峰は西吾妻山2035m)の東麓、下の集落より50mほど高い東向き斜面に、曹洞宗宝珠山慈徳寺がある。
 前身は、伊達政宗が父輝宗(てるむね、1544〜85)を開基として創建した寿徳寺(じゅとくじ)。豊臣秀吉による奥州仕置きで政宗が仙台に移った際、寿徳寺も一緒に仙台に移ったため、当地における歴史は一時中断(寿徳寺は今も仙台市青葉区にある)。その後、江戸時代になってから旧地に慈徳寺として再興、現在に至っているようだ。
 本堂前に「種まき桜」と呼ばれるシダレザクラがある。
 慈徳寺を訪ねる場合、ちょうど駐車場から見上げる位置に立っているため、大きな懸崖作りのようなその姿にまず圧倒されることになる。
 花を透かしてみる大枝の太さもなかなか。根元はさぞかし…と思ったのだが、こちらは意外だった。主幹自体はたいして太くはない。巨木好きとしては少し残念。
 しかし、この桜の身上は樹冠の素晴らしさにある。幹の太さなどどれほどのものか。そう思わせるに足る逞しく、かつ美しい樹冠である
 ちょうど満開のタイミングで訪ねることができ、十分に美しさを楽しませてもらった。
 ところで、私が訪ねたのは午後だったが、午後になると山の陰になってしまい、桜に日が差さない。お訪ねになるなら、晴天の午前中をお勧めしたい。
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