ページタイトル:袋のイチョウ 当サイトのシンボル

画像:袋のイチョウ

画像:袋のイチョウ(遠景)
名称 袋のイチョウ (ふくろのいちょう)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 イチョウ
樹高 27m(注2)
目通り幹囲 5.7m(注2)
推定樹齢 400年以上(注3)
所在地の地名 青森県黒石市袋字富山
 〃 3次メッシュコード 6040−75−24
 〃 緯度・経度 北緯40度36分16.6秒
           東経140度40分18.0秒
黒石市指定天然記念物(1988年3月4日指定)
撮影年月日 2009年8月20日

注1)黒石市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)上記標柱による





 国道102号から、ループを経て落合大橋を渡り、浅瀬石川(あせいしかわ)の左岸側に移動。津軽伝承工芸館を通り過ぎると、見通しのよい原の先に、大きな樹冠が見えてくる(下図)。これが「袋のイチョウ」だ。
 近づくと、道路脇に朱塗りの両部鳥居と石鳥居が二つ続き、その次が大イチョウ。ここは背後の富岡山中腹に鎮座する白山姫神社の参道である。
 社伝によれば、大同年間(806〜10)、征夷大将軍坂上田村麻呂が観音像を袋に入れ、 大木の枝にかけて戦勝を祈願した。のち願いが通じた感謝の意味で観音堂を建立したことに始まるという。文明年間(1469〜87)に至って南部光政が御堂を再建。以来、明治の廃仏毀釈までは、「袋の観音様」として人々の尊崇を集めた。津軽33観音霊場第27番札所。
 と、このように本来はどちらかというと仏堂だったのだが、明治の神仏分離・廃仏毀釈の嵐の中で、名を白山姫神社と変え、破壊を免れた。各地でしばしば耳にする庶民の知恵である。
 ご覧のように、イチョウの樹勢は良い。これから、まだまだ大きくなりそうだ。
 
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