ページタイトル:葺不合神社のイチョウ ロゴ:人里の巨木たち

画像:葺不合神社のイチョウ
鳥居に近い方 ↓社殿に近い方
画像:葺不合神社のイチョウ(社殿に近い側)
名称 葺不合神社のイチョウ
    (ふきあえずじんじゃのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 25m/25m(注1) 実際はもっと低い
目通り幹囲 5.4m/5.0m(注1)
推定樹齢 100~199年(注2)
所在地の地名 千葉県我孫子市新木(あらき)
 〃 3次メッシュコード 5340-60-38
 〃 緯度・経度 北緯35度51分52.0秒
           東経140度05分59.0秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年5月11日


注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(Ⅱ)」による





 新木小学校の南西約500m。新木県営住宅の東に葺不合神社がある。
 このあたりは、利根川の流れが作った自然堤防の上だ。現在の利根川からみると右岸側にあたるが、昔の利根川は何度も氾濫を繰り返し、流れる場所も一定ではなかったと思われる。大氾濫の時にも比較的安全な自然堤防上は、古い時代から人が住むに適した土地と考えられたことだろう。近年においても住宅地の開発が盛んであったことが地形図から読み取れる。
 境内の拝殿改修記念碑によれば、文治2年(1186)、ここに市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)を祀ったのが始まりと伝えられているらしい。イチキシマヒメは水の神である。開墾して耕作地ができ、集落が形成された頃、水害から守ってくれることを願って勧請されたのだろうか(あるいは境内の湧水と関係があるのかも)。本地垂迹説では弁財天と同一視されたため、当初は「沖田村の弁天様」と呼ばれていたようである。
 明治時代初めの神仏分離令で厳島神社(いつくしまじんじゃ)と改称、さらに明治39年(1906)、字宮前にあった葺不合神社など近隣の神社と合併したのを機に、主祭神をウガヤフキアエズノミコトに変更した。その際、社号も現在の葺不合神社に改めたようだ。(利根川の改修が進んで、大水害の恐れが少なくなったからだろうか)
 参道の横、拝殿に向かって右手に、イチョウが2本並んで立っている。
 いずれも単幹のイチョウで、途中で主幹を失っている。
 鳥居に近い方がやや大きいかとも思うが、ほぼ同じ大きさのようにも見える。いずれにしても、環境省データほどの違いはないかもしれない。
 2本は、同時に植えられたのだろうと思われる。
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