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名称 吉祥寺のイチョウ (きちじょうじのいちょう)
名称の典拠 なし (私が勝手に命名)
樹種 イチョウ
樹高 31m(注1)
目通り幹囲 5.3m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 埼玉県深谷市中瀬(なかぜ)川岸
〃 3次メッシュコード 5439−22−83
〃 緯度・経度 北緯36度14分25秒
東経139度17分08秒
記念物指定等 なし
撮影年月日 2004年10月23日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」
「全国寺院名鑑」によると、天台宗長勢山吉祥寺は、文亀3年(1503)、河田対馬守義賢が父の菩提のため創建したと伝える。(円爾弁円開山とも記されていたが、かの聖一国師のことを指しているのだとしたら、宗派も年代も違うのだが・・・)
近世まで、このあたりは利根川舟運の要所であったらしい。堤防下の案内板(注2)によれば、中瀬は中継地と定められ、上流または下流から運ばれた人や荷は、ここで積み替えられたようだ。慶長12年(1607)の江戸城修築の際、ここから栗石を運んだ記録もあるという。
国鉄高崎線の開通後は舟運が衰え、さらに明治43年(1910)の大洪水で、様相が変わってしまった。大正3年(1914)の利根川改修を機に、吉祥寺も観音寺を合併して一村一寺となったと伝えているが、寺地の移動はなかったのだろうか。
村の盛衰を見てきた生き証人の大イチョウは、本堂前の広場に立っている。周囲はよく整備され、樹勢も良好。鉛直に垂下する大きな気根が立派である。
注2)1993年11月に深谷上杉顕彰会が設置 |
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