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名称 藤原のイブキ (ふじわらのいぶき) 名称の典拠 なし(注1) 樹種 ビャクシン 樹高 8m(注2) 目通り幹囲 9.2m(注2) 推定樹齢 300年以上(注2) 所在地の地名 愛媛県四国中央市富郷町津根山藤原(注3) 〃 3次メッシュコード 5033−63−68 〃 緯度・経度 北緯33度53分14.6秒 東経133度28分59.7秒 愛媛県指定天然記念物(1953年2月13日指定) 撮影年月日 2013年3月23日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による 注3)2004年4月1日、2市1町1村が合併して四国中央市誕生。旧行政区は伊予三島市 藤原集落は銅山川右岸。県道6号(高知伊予三島線)を南下すると、富郷ダムの1kmほど手前(=下流側)に藤原大橋が架かり、県道脇にイブキの案内表示が出ている。 そのあとは道なり。道路からビャクシンは見えにくいが、同じ境内に立つイチョウがよく目立つ。イチョウを目標にすれば、たどり着くのは容易だ。 ビャクシンの背後には、宝形造りの小堂がある。四国中央市のサイトに「観音堂境内にある」とあるので、この御堂は観音堂なのだろう。(扉の上には、「安産腹おび授與(与)します」の文字。いわゆる子安観音か?) ビャクシンが立つのは、高い石垣を組んで作られた境内平面の端。枝の一部は石垣を越えて、下の道路まで伸びている。こちらから見る姿は、まるで懸崖作りの巨大盆栽のよう。 ビャクシン古木というと、幹の一部で表皮を失い、白骨化した部分が少なからずあるものだ(盆栽用語で、ジンとかシャリとか呼ばれる部分)。それが、この木では、あまり見当たらない。幹を覆う苔の緑が隠しているのかと、子細に観察してみても、事実ほとんど無いのである。 それだけ樹勢が良いということなのだろう。どの枝も、先端につけた鱗片葉の一つ一つまで、生気がみなぎっているように思われた。 全国でも指折りのビャクシン名木と言っていいのでなかろうか。 |
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