ページタイトル:藤島のフジ 当サイトのシンボルマーク

画像:藤島のフジ 名称 藤島のフジ (ふじしまのふじ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 フジ
樹高 −
目通り幹囲 −
推定樹齢 不明
所在地の地名 岩手県二戸郡一戸町小鳥谷
 〃 3次メッシュコード 6041−12−94
 〃 緯度・経度 北緯40度09分59.0秒
           東経141度18分17.4秒
国指定天然記念物指定(1938年12月14日指定)
撮影年月日 2017年5月10日

注1)2001年3月20日に一戸町教育委員会が設置





 IGRいわて銀河鉄道小鳥谷(こずや)駅の南西、国道4号(小鳥谷バイパス)と鉄道に挟まれた場所に小鳥谷小学校があり、小学校の東に隣接して、国指定天然記念物のフジが生育する一角がある。
 案内板によると、かつてここには仁昌寺があり、天正19年(1591)に起きた九戸政実(くのへまさざね)の乱では、豊臣方の蒲生氏郷(がもううじさと)が姉帯城(あねたいじょう)攻略のため、ここに陣を張ったという伝承もあるようだ。その当時、このフジの周囲三方に堀が巡らされていて、まるで島のように見えたことから、藤島の名がおこったとも言われているらしい。
 天然記念物に指定されたのは、訪問時の約80年前。私が生まれるより前である。
 その当時の解説に、「根元周圍約三.三メートル 蔓莖ハ附近ノ樹頂ニ達セリ 紫藤ノ巨樹トシテ有數ノモノナリ」とあることから、当時はかなりの大株だったことが想像される。
 しかし、その後、大株は失われ、その子孫の時代になった。今は細い蔓が数本、あちらこちらから出ているだけとなり、ガーデンイールを連想させるような姿だ。
 でも、地元の誇りであることに変わりはなく、こんな姿になっても大切に守られている。
 そんな地元の思いに一種の感銘さえ覚えるのは、私だけだろうか。
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