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名称 不動滝の栃 (ふどうだきのとち)
名称の典拠 「埼玉 巨樹紀行」(注1)
樹種 トチノキ
樹高 32m(注2)
目通り幹囲 6.1m(注2)
推定樹齢 300年(注2)
所在地の地名 埼玉県秩父市大滝(注3)
〃 3次メッシュコード 5338−76−29
〃 緯度・経度 北緯35度56分17.2秒
東経138度52分17.3秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2023年11月20日
注1)大久根茂著。2004年9月10日発行
注2)NPO法人 秩父の環境を考える会」が2011年に刊行した「秩父地方の巨木・名木」による
注3)2005年4月1日、秩父市に合併。旧行政区は秩父郡大滝村
秩父市の一部となったかつての大滝村は、埼玉県内で最も西に位置する。大滝村の西は山梨県、あるいは長野県で、行く手を険しい山々が遮っている。
平成10年(1998)に雁坂(かりさか)トンネル(注4)が供用されてから山梨県との往来がずいぶん便利になったが、それまでは辺境の地であったと思われる。
雁坂トンネル開通に伴って、国道140号にも新ルートが出来た。新国道は大小のトンネルを繋ぎながら、中津川の奥秩父もみじ湖の左岸(北岸)を通るが、かつてはもう一つ南の谷である荒川の秩父湖北岸を通っていた。
目指す不動滝は、秩父湖の上流で南から荒川に注ぐ大除沢(おおよけざわ)の滝だ。旧国道140号からは対岸にあたる。
荒川の水面から100〜200mほど高い所を通る旧国道に並行してもっと低い場所を通る道路がある。この狭い道沿いには殆ど建物がないのだが、ある場所で突然道幅が広くなっていて、谷側の路傍に四阿(あずまや)が出現する。ここが不動滝への入口である。道幅を広げてあるのは、不動滝見学者のための駐車スペースと考えてよさそうだ。
トチノキは不動滝のすぐそば。東京大学農学部秩父演習林の一員である(自由に見学可)。ご覧のような立地。
印象的なのは一本の太い大枝を長く横に伸ばしていること。見る角度によっては、この大枝が滝とともに独特な景色を演出する。
かなりのアップダウンはあるが、不動滝への山道はよく整備され、途中で迷うことは無い。後期高齢者に近い私の足でも、四阿から滝まで30分とかからなかった。
平日だったからか、トチノキへの往復では誰にも会わなかった。この世界を独り占めにした感じ。十分に楽しませてもらった。
注4)全長6625m。有料。歩行者と自転車及び小型特殊自動車は通行不可 |
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