ページタイトル:円立寺の菩提樹 ロゴ:人里の巨木たち

画像:円立寺の菩提樹

画像:円立寺の菩提樹(全景)
名称 円立寺の菩提樹 (えんりゅうじのぼだいじゅ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ボダイジュ
樹高 不明 (低い)
目通り幹囲 5.5m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 千葉県茂原市粟生野
 〃 3次メッシュコード 5340−12−89
 〃 緯度・経度 北緯35度29分25.8秒
           東経140度21分51.9秒
茂原市指定天然記念物(1973年1月10日指定)
撮影年月日 2014年5月16日

注1)1990年3月26日に茂原市教育委員会が設置
注2)株全体の輪郭を目分量で





 大網白里市との境界近く、県道138号(正気茂原線)から東に400mほど離れて、顕本法華宗宝常山円立寺がある。
 標記のボダイジュは、お御堂から少し離れた墓地の端。そばに茂原市教委が設置した案内板が立っている。
 その案内板によると、「その昔、一人の千願寺僧(せんがじそう)がこの寺に来たとき持っていた一本の枝を門前へ突きさしたのが、根付いて大きくなった」と伝えられているという。(「千願寺僧」とは聞いたことのない言葉だが、願成就のため千ヶ寺を回行するということなのだろうか。それとも、もっと単純に、かつてどこかに千願寺という寺があったのだろうか?)
 茂原市生涯学習課公式ウェブサイトによると、800〜900年の樹齢伝承があった老木が枯れ、その台木から出た芽が大きくなったということらしい。
 そういうわけで、環境省の要項を当てはめれば、「巨樹」ではない。もちろん巨樹データベースにも載っていない。
 しかし、今のように株立ちとなった後でも天然記念物であり続けるところを見れば、人々が強く愛着を持つボダイジュなのだろう。
 余談だが、釈迦がその下で悟りを開いたという菩提樹はクワ科のインドボダイジュである。ゴータマ・ブッダの別名ボーディーから「ボーディーの木」と呼ばれたのが菩提樹の名の由来だという。(Wikipedeliaによる)
 一方、このボダイジュは中国から渡来したもの。シナノキ科に属し、お釈迦様の木とは全くの別種である。葉の形が似ていなくもないので、そんなことからボダイジュと呼ばれるようになったのだろうか。
 日本のお寺でしばしば見られるボダイジュはシナノキ科の方である。
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