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名称 双根のモミ (ふたつねのもみ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 モミ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 5.2m(注2)
推定樹齢 570年(注3)
所在地の地名 岩手県一関市東山町田河津字夏山(注4)
〃 3次メッシュコード 5841−42−40
〃 緯度・経度 北緯39度02分24.6秒
東経141度14分47.3秒
一関市指定天然記念物(1980年4月24日指定)
撮影年月日 2016年5月15日
注1)旧東山町教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)標柱側面にこう書いてあった
注4)2005年9月20日、一関市に合併。旧行政区は東磐井郡東山町
奥州市水沢区(旧水沢市)から国道343号を一関市(旧千厩町)方面に向かう。市境の峠を越え、比良石川(ひらいしがわ)の谷を下って約3km。最初の集落が夏山(なつやま)である。
国道343号は、夏山で、北上してきた県道289号(柴宿横沢線)と合流するが、その交差点を過ぎて間もなく、左手の山側に左図のモミが立っている。(脇見運転注意)
曹洞宗横沢山遠応寺参道脇のモミである。
今は1本きりだが、かつては旧参道の両側に1本ずつあって、一抱えもある太い根で連なっていた。そのため、地域の人たちからは「ふたつ根のモミ」と呼ばれていたという。残念ながら、1970年代後半に、一方が枯死してしまったそうである。(一関市教育委員会の文化財紹介ファイル(PDF)より)
指定日を見ると、天然記念物になったのは相棒を失ってからのようだが、名前は「双根のモミ」のままである。
失われたもう1本のモミについても、せめて名前だけでも記憶に留めておきたい、ということであろうか。 |
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