ページタイトル:会下家の十王堂のカツラ 当サイトのシンボルマーク

画像:会下家の十王堂のカツラ 名称 会下家の十王堂のカツラ
    (えげけのじゅうおうどうのかつら)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 カツラ
樹高 16m(注2)
目通り幹囲 6.3m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 岩手県遠野市遠野町
 〃 3次メッシュコード 5841−74−82
 〃 緯度・経度 北緯39度19分29.6秒
           東経141度32分01.5秒
遠野市指定天然記念物(2003年8月1日指定)
撮影年月日 2017年5月8日

注1)遠野市教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による





 遠野市役所の南方約300m。遠野町26地割のカラフルな道路沿いに会下家の十王堂がある。(マピオン地図に十王の表示あり。またグーグル・ストリートビューでもこのカツラを見ることができるが、2017年5月現在の同画像は2014年4月に撮影されたもの。それから3年の間に周囲の様子はすっかり変わった)
 安置される十王像は遠野市指定文化財。案内板によると、ある年、別当の家(会下家?)の者がみな熱病に罹ってしまい、田植えの季節になっても植え付けが出来なかった。その際、この十王が家人に代わって田植えをしたとの伝承があるらしい(遠野物語拾遺68)。冥界では怖い裁判官である十王も、現世では粋なことをするものだ。
 十王堂の傍らに左図のカツラが立つ。このカツラも遠野市指定文化財(天然記念物)。
 訪ねた時は、カツラと根を接するヤマザクラがちょうど満開。カツラに華やかさを添えていた。
 お屋敷の北側に来内川(らいないがわ)の小さな支流が流れているものの、今はもう川というよりコンクリートの溝と表現した方が実態に近い。流水を好むカツラだが、現在、カツラの周囲も普通の住宅地だ。
 この川に繋がっていた地下水脈がカツラをここまで育んだのだろうか。
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