ページタイトル:百目貫の公孫樹 サイトのシンボル

画像:百目貫の公孫樹(全景)

画像:百目貫の公孫樹
名称 百目貫の公孫樹 (どうめきのいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 21m(注2)
目通り幹囲 5.2m(注2)
推定樹齢 伝承1000年(注2)
所在地の地名 福島県耶麻郡猪苗代町磐里字百目貫
 
〃 3次メッシュコード 5640−20−58
 
〃 緯度・経度 北緯37度33分01.6秒
           東経140度05分59.4秒
猪苗代町指定天然記念物(1973年12月20日指定)
撮影年月日 2007年10月6日

注1)1993年10月に猪苗代町教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による





 JR磐越西線猪苗代駅の北西600mほどの路傍に立っている。雌株。黄色いギンナンをたくさんつけている。
 宝形造りの赤い屋根の仏堂は地蔵堂。ここにはかつて東光寺なるお寺があったらしい。
 福島県総合緑化センター刊「緑の文化財」には、猪苗代33観音の第20番札所だったとある。今は観音堂もなく、写真の地蔵堂と麓山神社がのこるのみ。札所巡りは江戸時代に盛んに行われたようだから、東光寺がなくなったのはそれ以後なのだろう。
 その観音さまと大イチョウについての伝承がある。
 観音様は、摂津国河原田泉という所から、人に背負われてやってきた。そのとき持参した杖を挿しておいたのが根付いて、この大イチョウになったというものだ。(この話には弘法大師などの高僧が登場しないが、類例が各地に多く伝わる)
 伝承樹齢1000年の根拠はそこにあるのだろう。だが、日本へのイチョウの渡来時期を云々するまでもなく、実際はもっとずっと若いと思われる。
 地上3mほどで3幹に分かれ、5mほどの高さで多くの大枝を横に伸ばしている。1983年刊行の、上記「緑の文化財」の写真と比べると、この20数年間、樹形は殆ど変化していないようだ。
 ただし、低い位置から出た細枝が切除され、横に伸びる大枝も、途中で切断されているものが目に付く。
 枯れ枝が全くない。剪定は、外見を整えるためもあるだろうが、全体に細身に仕立てられていることから、通行に危険が及ばぬようにということであろう。
 訪問の際、持参したメジャーで幹囲を測定してみた。実測値は5.4m強。今も着実に成長しているようだ。
 
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