ページタイトル:土居の大グス 当サイトのシンボル

画像:土居の大グス(幹と並ぶ)

画像:土居の大グス(全景)
名称 土居の大グス (どいのおおぐす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 27m(注2)
目通り幹囲 13.0m(注3)
推定樹齢 1000年以上(注2)
所在地の地名 愛媛県西条市丹原町北田野(注4)
 〃 3次メッシュコード 5033−60−64
 〃 緯度・経度 北緯33度53分20.3秒
           東経133度03分14.2秒
西条市指定天然記念物(1982年11月20日指定)
撮影年月日 2013年5月20日

注1)1982年7月に旧丹原町文化協会が設置
注2)上記案内板による
注3)環境省巨樹データベース(2006年調査値)による
注4)2004年11月1日、旧西条市を含む2市2町が合併して新「西条市」誕生。旧行政区は周桑郡丹原町





 丹原文化会館の北東約600mの水田内に立つクスノキ独立木。水平に広がる風景を背景に、丸い樹冠がよく目立つ。
 根元には烏瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)を祀る小堂。害虫退散を願って、貞永元年(1232)に勧請されたらしい。烏瑟沙摩明王堂ではピンとこなかったものか、臼宮(うすみや)と呼ばれて親しまれたようだ。(案内板より)
 
画像:土居の大グス(遠景)
 
 名前に明王がつくことからお分かりのように、烏瑟沙摩明王は日本古来の神ではなく、仏教に登場し、烈火をもって不浄を焼き尽くす能力を持つ明王とされている。
 不浄を清めることから、禅宗寺院などでは、御不浄(ごふじょう。トイレのこと。禅宗寺院では東司(とうす)という)守護のため、烏瑟沙摩明王を東司に安置することがある。
 当地に勧請されたのはそういうことでなく、業火で害虫を焼き尽くしてもらいたいとの願いからのようだ。よほど虫害に悩まされていたと想像する。
 クスノキからは防虫効果のある樟脳がとれる。クスノキもそんなことから植えられたのかと思ったが、案内板では推定樹齢は1000年を超えるとか。ならば、烏瑟沙摩明王の勧請前ということになる。本当だろうか。(もっと若そうに見えるのだが…)
 人々から愛され続けた幸福なクスノキでもある。大正11年(1922)には、当時の田野村北田野部落協議員会が、永久に伐採しないことを決議したそうである。(「西条の巨樹」より)
 
ボタン:愛媛県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る