ページタイトル:太宰府天満宮の大楠 当サイトのシンボル

画像:太宰府天満宮の大楠

画像:太宰府天満宮の大楠(全景)

画像:太宰府天満宮の大楠(逞しい幹)

画像:太宰府天満宮の大楠(楠若葉)
名称 太宰府天満宮の大楠
    (だざいふてんまんぐうのおおくす)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 クスノキ
樹高 33m(注2)
目通り幹囲 12.5m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 福岡県太宰府市宰府4丁目
 〃 3次メッシュコード 5030−24−22
 〃 緯度・経度 北緯33度31分16.5秒
           東経130度32分03.3秒
国指定天然記念物(1922年3月8日指定)
撮影年月日 2010年3月28日


注1)天然記念物指定時の名称は「太宰府神社のクス」で、この大クスともう1本(2本?)の計2本(3本?)が指定された。しかし、天満宮境内には、この他にも多数のクスノキ巨木が林立している。そのため、私のサイト内ではこう呼ばせてもらうことにした
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による





 太宰府天満宮境内で最大のクスノキは、社務所の北側に立っている。
 少し前の写真を見ると、クスノキの周囲には空間があったようだが、今は「誠心館」と名付けられた新しい建物に半分囲まれている。
 この建物を建築するにあたっては、大クスノキが主役となるよう景観を作る配慮があったようだ。巨木ファンとしてはありがたい。
 訪れたのは朝。日曜だったので、混雑を避けたつもりだったのだが、予想よりも参詣者が多かった。さすが、というべきか。
 この日は、このあと晴天となるのだが、私が訪れた時間は雨だった。そのため、残念ながら、全体になんとなく薄暗い写真になってしまった。
 正面参道から太鼓橋を渡り、楼門を潜って飛梅のある本殿前広場までは、雨の朝でも人が多く、話し声にあふれている。でも、ルートを外れて、このクスノキの周辺は、比較的静かだ。この辺りまで来る人もいないわけでないが、みな寡黙に思える。
 大クスノキは、寡黙な来客を、枝の1本を低く伸ばし、楠若葉で迎えてくれた。芽生えたばかりの黄色い若葉と、役目を終えて散ろうとする赤い葉が同居して、微妙な色あいを醸している。すらっと美しい大クスノキらしく、スマートに歓迎してくれたように思われて嬉しかった。
 ところで、余談だが、大正11年(1922)に国が天然記念物に指定した際、このクスノキが指定されたことは間違いないが、この他に指定されたのはどれだったのだろう。文化庁データベースにある説明では「樟 Cinnamomum Camphora Nels et Eberm. ノ代表的巨樹ニシテ二株ノ中社務所南側ニアルモノハ…云々」とあり、この大クスともう1本が指定されたと思われるのだが、講談社「日本の天然記念物」など多くの書物では、計3本とされている。途中で追加指定があったのだろうか。なにか判然としない気分である。
 
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