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名称 壇の大クス (だんのおおくす)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 クスノキ
樹高 24m(注2)
目通り幹囲 10.2m(注2)
推定樹齢 950年(注3)
所在地の地名 徳島県吉野川市鴨島町森藤字平山(壇)(注4)
〃 3次メッシュコード 5134−02−69
〃 緯度・経度 北緯34度03分17.3秒
東経134度22分01.7秒
徳島県指定天然記念物(1965年3月5日指定)
撮影年月日 2010年7月31日
注1)徳島県教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)現地の案内板(設置者名・設置年月日とも不詳)
注4)2004年10月1日、麻植郡内の3町1村が合併して吉野川市誕生。旧行政区は麻植郡鴨島町
吉野川市役所の南南東約1.5km、台地への登り道の途中に、壇の大クスが立っている。
少し離れて康頼神社。(大クスの根元にある石祠は若宮神社で、康頼神社ではない) 文治2年(1186)、阿波国麻植保司として赴任、善政を敷いたとされている平康頼(たいらのやすより)を祀る神社である。天明年間(1781〜89)の創建というから、比較的新しい神社だ。
神社建立に際し、壇の大クスの近くを選んだのは、平康頼が植えたとする伝承があるからだろう。(上記の推定樹齢とは100年ほど合わない) 各地の巨木には、しばしば似たような手植え伝説がある。
壇の大クスは、ご覧のように、空隙のない整った樹冠を戴いている。枝の密度がどの向きも同じなのは、樹勢がよい一つの証拠と心得ていたが、2009年に異変が起きた。葉がなくなってしまったのである。
現在、樹木医の手を借りて、原因究明と樹勢回復に手を尽くしているところだと思うが、近いうちに大きく樹形が変わってしまう可能性がある。
この堂々たる樹形が失われることになったら、残念なことだ。 |
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