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名称 大王杉 (だいおうすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 50m(注2)
目通り幹囲 8.4m(注2)
推定樹齢 500年(注3)
所在地の地名 福岡県朝倉郡東峰村小石原(注4)
〃 3次メッシュコード 5030−16−67
〃 緯度・経度 北緯33度28分11秒
東経130度50分14秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2011年7月30日
注1)福岡森林管理署が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)現地の案内板(福岡森林管理署が設置)による。別の案内板(設置者名不詳)では800年とも
注4)国土地理院の2万5千分の一地形図で見ると、大杉の立つ場所は田川郡添田町に属しているようなのだが、ここでは一応、福岡森林管理局設置の案内板に従った。なお、2005年3月28日、朝倉郡内の2村が合併して東峰村(とうほうむら)となったが、それ以前は朝倉郡小石原村(こいしわらむら)だった。
道の駅小石原の東北東約1.2km付近に、「行者杉」と呼ばれるスギ巨木が林立する一角がある。
霊峰英彦山(ひこさん、1200m)からはまだ距離があるのだが、英彦山に入る修験者たちは、筑前・豊前国境にあたるこの地で禊ぎを済ませてから登った。その際、当地の行者堂付近に杉苗を植えたものらしい。それが育って大木になったものを、当地では「行者杉」と呼んでいる。
1991年刊行の旧環境庁資料では、目通り3m以上の巨杉が600本と推定されていた。すばらしい巨木の森を形成していたのである。そのなかの最大木が、この大王杉である。
そのデータが刊行されて間もなく、同年9月に、台風17号と19号が相次いで九州を襲った。行者杉も大きな被害を受け、被害本数は110本に及んだ。大王杉が残って幸いだった。
ここは国有林にあたり、若いスギも植えられている。行者杉たちは、そのなかに散在するのだが、大王杉が立つあたりだけ、特に大きな杉が密集している。
それ故だろうか、この大王杉は「行者杉の父」と呼ばれることもあるようだ。
2000年4月に林野庁が全国の国有林内から選んだ「森の巨人たち百選」中の1本である。 |
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