ページタイトル:大日寺の大イチョウ サイトのシンボル

画像:大日寺の大イチョウ


画像:大日寺の大イチョウ(遠景)


画像:大日寺の大イチョウ(幹と並ぶ)
名称 大日寺の大イチョウ
    (だいにちじのおおいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 11.2m(注2)
推定樹齢 1000年(注3)
所在地の地名 鳥取県倉吉市桜
 
〃 3次メッシュコード 5333−15−06
 
〃 緯度・経度 北緯35度25分22.0秒
           東経133度42分07.2秒
鳥取県指定天然記念物(1956年3月6日指定)
撮影年月日 2009年4月12日

注1)1982年11月に鳥取県教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)倉吉市保存樹第51号に指定されたことを示す、倉吉市が設置した案内板による(設置年月不詳)





 はじめ、イチョウにその名が冠せられた天台宗桜山大日寺に行ってみたが、そこには無かった。代わりに、イチョウの大凡の位置を示す案内板があった。大日寺からは、県道沿いに500mほど離れているらしい。(実際の距離はもう少し遠い)
 再び車に乗り、上流に向かって国府川沿いを進むと、右手に大イチョウが見えてきた。県道脇には駐車スペースもある。
 かつての大日寺は300余の坊舎を有したと伝える大寺で、当時の本坊は現在地より6町余り(700m弱)西方にあったという。このイチョウは、それら坊舎の一つ、円地坊にあったもの。(平凡社「鳥取県の地名」より)
 株立ちのイチョウだ。幹と幹の間が離れ気味で、残念ながら、統一感がそれほど強くない。
 これらは多分ひこばえが大きくなったものなのだろう。1000年はどうかと思うが、現存している幹の年輪より、かなり長い生涯を刻んできた可能性はある。原典で確認したわけではないが、江戸中期に刊行された「伯耆民諺記」に、この大イチョウについての記載があるという。少なくとも200年以上前から、既に近隣に知られる存在だったわけだ。
 円地坊時代の名残りだろうか、イチョウの周辺に、古い五輪塔がたくさん並んでいる。なかには鎌倉時代のものもあるらしい。
 ここの五輪塔は、火輪の軒幅と、その下の水輪の幅がほぼ同じで、全体にずんぐりした印象を受ける。「大日寺式」と呼ばれる独特な形状である。これだけ群を成すのは貴重だということで、1983年4月26日、鳥取県指定史跡となった。
 史跡に立つ天然記念物なのである。
 
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