ページタイトル:大門坂のクスノキ 当サイトのシンボル

画像:大門坂のクスノキ 名称 大門坂のクスノキ (だいもんざかのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 8.6m(注1)
推定樹齢 800年(注2)
所在地の地名 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
 〃 3次メッシュコード 5035−47−02
 〃 緯度・経度 北緯33度40分17.1秒
           東経135度53分54.5秒
和歌山県指定天然記念物?(大門坂の杉並木は、1958年4月1日に「那智山旧参道の杉並木」の名称で天然記念物に指定された。標記の個体はクスノキであるから、「杉並木」のメンバーではないことになるが、これだけのクスノキである。仲間はずれということはないのでなかろうか)
撮影年月日 2014年3月18日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注2)高札形の立て札による(設置者名・設置年月とも不詳)





 標記のクスノキが立つのは、大門坂の入口近く。夫婦杉からは100mも離れていない。
 参道のすぐ脇にあって、何故ここだけスギでなく、クスノキなのだろう。
 クスノキが立つのは、多富気王子(たふけおうじ)跡。
 案内板の説明では、ここはかつて「樹叢や峠の神仏に「手向け(たむけ)」をした場所」で、タムケがタフケに転じたということらしい。(もっとも江戸時代には多富気王子ではなく、若一王子(にゃくいちおうじ)とか児宮(ちごのみや)とか呼ばれていたようだが)
 そんな聖なる場所だから、参道の雑木を整理して杉並木を造成する際に、聖地のクスノキが残されたということなのかも知れない。
 地際で幹の一部を失って、空洞が口を開いているけれども、樹勢は悪くなさそうだ。
 周囲のスギたちに日光を奪われがちだが、負けずに長生きしてもらいたいものだ。
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