ページタイトル:題目杉 サイトのシンボル

画像:題目杉_1

画像:題目杉_2
名称 題目杉 (だいもくすぎ)
名称の典拠 現地の案内板より(注1)
樹種 スギ
樹高 40m(注2)
目通り幹囲 6.4mほか(注2)
推定樹齢 700年余(注3)
所在地の地名 静岡県富士宮市北山
 
〃 3次メッシュコード 5238−74−28
 
〃 緯度・経度 北緯35度16分33.2秒
           東経138度36分25.0秒(注4)
静岡県指定天然記念物(1957年5月13日指定)
撮影年月日 2009年2月14日

注1)静岡県教委と富士宮市教委が連名で設置。それに記された名称は「北山本門寺のスギ」。それが天然記念物指定時の名称なのだろう。が、説明文中に、「通称題目杉と呼ばれる」とある。この名は寺の創立に関係する伝承とも関連があり、そちらの方を採らせていただいた
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注3)上記案内板による
注4)これは駐車場の正面に見えるスギ(上図)の位置





 日蓮宗富士山本門寺、通称北山本門寺境内に、ほぼ同サイズの3本の大杉が、一列に並んでいる。大駐車場の正面なので、車で参詣された方は、必ず目にしたはずだ。
 本門寺は、六老僧の一人、白蓮阿闍梨日興(びゃくれんあじゃりにっこう)上人が、当地重須郷(おもすごう)の地頭石川能忠と上野郷の地頭南条時光の助力により、日蓮聖人の御影堂など3堂を造営したことに始まる。宗祖日蓮の17年忌にあたる永仁6年(1298)のことである。(平凡社「静岡県の地名」より)
 建立の際、日興は「南無妙法蓮華経」の題目7文字に因み、7本のスギを植えたとされている。それが、これらの大杉である。
 今は3本。
 案内板によれば、明治中期までは、7本が勢揃いしていたらしい。その頃の落雷で1本を失い、次いで昭和初期に台風で1本が倒れ、高度成長後の昭和53年(1978)と昭和55年(1980)に、相次いで2本が枯死したようだ。後2者のいずれかだろう、今も切株が残り、切株の中に若いスギが育っている(下図参照。稚樹を植え直したものだろう)。
 一列に並べられたのは、法華の法門を守る守護神と見立ててのことと思われる。
 同志の数は減ってしまったが、今も、番人としての貫禄は十分である。
 
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