ページタイトル:大興寺のカツラ サイトのシンボル

画像:大興寺のカツラ_1

画像:大興寺のカツラ_2
名称 大興寺のカツラ (だいこうじのかつら)
名称の典拠 なし
樹種 カツラ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 8.4m(注1)
推定樹齢 100〜199年(注1)
所在地の地名 岩手県花巻市石鳥谷町大興寺(注2)
 
〃 3次メッシュコード 5941−10−77
 
〃 緯度・経度 北緯39度28分57.5秒
           東経141度05分44.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2008年8月5日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注2)2006年1月1日、花巻市に合併。旧行政区は稗貫郡石鳥谷町





 JR石鳥谷駅の西方4.5km、奥羽山脈の麓に、曹洞宗大興寺がある。
 平凡社「岩手県の地名」からの孫引きで恐縮だが、「邦内郷村志」に、開山は梅山聞本で、応永24年(1417)に当寺で没したとあるらしい。
 梅山聞本といえば、曹洞宗の系譜中で重要な位置を占める高僧である。新たに寺を開くとき、師を開山に請ずることはよくあることなので、聞本禅師が大興寺の開山だとしても不思議はないのだが、当寺で没したとなると、話は別である。確かに示寂年は応永24年のようだが、本当にここで亡くなったのだろうか。
 それはともあれ、なかなか立派なお寺さんである。これも「岩手県の地名」によれば、稗貫氏の菩提寺であり、天文23年(1554)に、寺領70石の寄進を受けた。時代が下って寛保2年(1742)には、藩主南部利視より黒印15石を下されている。
 広々とした境内を本堂に向かうと、左手奥に、ぽつんと1本、カツラの大樹が見える。数本の幹を多くのひこばえが囲む、カツラでよく見られる姿である。
 独立して立つことがそう思わせるのか、凛とした気品を感じさせるカツラである。
 
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